サイバー犯罪者に国境はありません。もっと正確に言うと、国境を巧みに利用しているのです。ある国で盗みを働き、別の国で現金化して、それを使うのはさらに別の国、といった具合です。しかし、警察機関とセキュリティ業界の企業の国際的な協力が、こうした「グローバルな」ハッカーとの戦いにおいて大きな成果を上げています。ここではその例を少しだけ紹介します。 闇のドラッグストアに強制捜査 「Pangea 6」というインターポールの作戦は、国際協力が奏功したケースの典型的な例となるかもしれません。警察が同時に100か国で強制捜査を行い、58人を逮捕し、9,000のWebサイトが閉鎖されました。また、危険物の可能性がある薬物が980万パック押収されています。Webの違法な薬局で処方箋もなく販売されていたものです。作戦は1週間に及び、Webサービス、支払いシステム、販売店など、サイバー犯罪者によるドラッグストアビジ