文部科学省は、おととし計算速度の世界一を達成したスーパーコンピューター「京」の100倍の性能を持つ、新型のスパコンの開発を来年度から始めることになりました。 日本のスーパーコンピューターは、理化学研究所などが開発した「京」がおととし計算速度で世界一となりましたが、その後はアメリカのスパコンに相次いで抜かれ、現在は世界で3番目となっています。こうしたなか、文部科学省は、来年度から「京」の100倍の処理能力を持つ新型のスパコンの開発に乗り出すことを決め、8日開かれた文部科学省の有識者会議に報告しました。 この新型のスパコンは、「京」と同様、1000億円ほどの予算をかけて開発する予定で、1秒間に1兆の100万倍に当たる100京回の処理能力を目指します。 文部科学省は、このスパコンによって、地震による被害予測のシミュレーションがより高い精度でできるほか、複雑な構造を持った病気の原因物質に対する薬の