松浦氏もこれをリツイートしています。 しかし、一連の議論はそもそも事実なのでしょうか? 野党批判のために持ち出された「女湯の利用拒否が差別」への疑問結論から言えば、野党が提出しているLGBT差別解消法案に関する議論において「手術を受けていないトランスジェンダー女性の女湯からの排除が差別である」なんて話はそもそも出ていないのです。 また差別に対する罰則も設けられていません。「男性器のある人を女湯に入れるのを拒んだら罰せられる」というフィフィ氏のツイートは、二重の意味でミスリードとなります。 この議論は二つの方向から行うことができます。 一つは、LGBT差別解消法案の文章を読み解くアプローチです。 法案を読めば、「差別したら罰せられる」との議論が事実無根であることが分かりますし、事業者に求められている内容もわかります。 現在の野党案が事業者(企業など)に求めているのは、「性的指向または性自認に
こんにちは。 10月からON AIR中のアニメ「GRIDMAN」。およそ30年前のマニアックな特撮作品リメイクということもあって放映の前から話題になっており、実写版のグリッドマンをこよなく愛する自分にとっても期待の高かった作品です。 gridman.net arrow1953.hatenablog.com 現在まで欠かさず観ていますが、評価は「面白いけどこれはグリッドマンではない。『GRIDMAN≠グリッドマン』」という印象。まぁ作品の評価はいずれゆっくり語らせて貰いましょうか。 本日の話題はこちら。 GRIDMAN製作委員会はアニメをナメている 抱き枕に萌え系アニメ絵が多い理由 エロをエロと認めない二枚舌はズルい gridman.net 作品の中で人気を集める美少女ヒロイン二人の抱き枕が公式アイテムとして販売。 Ⓒ円谷プロ Ⓒ2018 TRIGGER・雨宮哲「GRIDMAN」製作委員会
九段新報 犯罪学オタク、新橋九段によるブログです。 日常の出来事から世間を騒がすニュースまで犯罪学のフィルターを通してみていきます。 前回記事『表現の自由戦士たちのエビデンスを読んでみた その2』からの続きです。ついにいよいよ本丸なのですが、たぶん肩透かしです。 今回扱うのはカチンスキーの研究1つ、そして俗にカチンスキー報告と呼ばれる委員会での報告的な論文です。 Kutchinsky, B. (1991). "Pornography and Rape: Theory and Practice? Evidence from Crime Data in Four Countries Where Pornography is Easily Available". International Journal of Law and Psychiatry, 14, 47-64. カチンスキーの研究の1
Kutchinsky, B. (1985a). Experiences with pornography and prostitution in Denmark (Revision of Chap V in J. Kiedrowski and J. M. van Dikj: Pornography and Prostitution in Denmark, France, West Germany, the Netherlands and Sweden. Stencilserie Nr. 30): Kriminalistisk Instituts Stencilserie. 20 pages. まずはこちら。いわゆる「カチンスキー報告」のベースになっているのか、ともかく「ポルノと性犯罪に関連はない」ことを示すエビデンスの中核らしい1本です。なのですが。 新橋九段@kudan9いわゆる
近年の研究で性暴力の抑止には女性に用心を呼びかけるより、現場に居合わせても危険な兆候を傍観しがちな第三者の意識を変えるほうが効果が高いことが明らかになっている。 こうした研究結果を受けて、アメリカではすべての人に当事者意識を持ってもらうことを目的とした「第三者介入トレーニング」が広がりを見せている。 傍観者にならないための第三者介入のやり方で、一般社団法人「ちゃぶ台返し女子アクション」も掲げている「3D」がある。 ・DIRECT(直接介入)=直接干渉し、事態の悪化を止める ・DELEGATE(委譲)=別の人に助けてもらうようお願いする ・DISTRACT(気を紛らわす)=注意をひくような“邪魔”を意図的に作り出し、問題となりうる状況を和らげる なかでもDISTRACTは気軽にできるやり方だ。 たとえば、飲み会の席で上司からセクハラを受けている同僚がいたとする。そこで直接介入ができない、ほか
本稿では、2018年10月から放送中のテレビアニメ『SSSS.GRIDMAN』における敵ヒロイン新条アカネの行動の動機と、それに対する集合体としての視聴者の反応の間にある違和感について探ってみたい。 SSSS.GRIDMAN 第1巻 [Blu-ray] 出版社/メーカー: ポニーキャニオン 発売日: 2018/12/19 メディア: Blu-ray この商品を含むブログを見る 新条アカネの行動というのは、第4話にて、クラスメイトのなみことはっすに誘われて、かつて親友だった宝多六花と一緒に配信主の男子大学生たちと合コンに行ったときに起こった。グリッドマンのことについて何か知っていないか六花に探りを入れようとそばに座るも、男子大学生たちに声をかけられ邪魔をされる。それを払いのけてまた接近を試みるも、今度は身体を寄せられるスキンシップをされ、おまけにSNSアイコンの(ウルトラマンティガに登場した
九段新報 犯罪学オタク、新橋九段によるブログです。 日常の出来事から世間を騒がすニュースまで犯罪学のフィルターを通してみていきます。 新橋九段@kudan9ここの一覧に並んでいるものの1つですね。 https://t.co/cIRdACTjSX https://t.co/xts4jrlhaQ 2018/10/10 22:42:13 新橋九段@kudan9確かScott, J. E., & Schwalm, L. A. (1988). &vquot;Rape rates and the circulation rates of adult magazines&vquot;. Journal of Sex… https://t.co/6GQ6UQhDnP 2018/10/10 00:31:26 今回はこの辺の話。『議論によって浮き彫りになった「表現の自由戦士」の不誠実』でも指摘したことですが、
(e)merging. 第3回 (08/16/98) 自分の欲望という『獣』を認めるということ テキスト: Donna Minkowitz, Giving It Up: Orgasm, Fear and Femaleness, from "To Be Real: Telling the truth and Changing the Face of Feminism" Rebecca Walker, ed. (1995) 1995年に第3次フェミニズムのアンソロジーとしてRebecca Walkerが「To Be Real」を編集・出版した際、その内容から第2次のフェミニストたちに最もショックを与えたのが、このDonna Minkowitzによる「Giving It Up」という論文です。 あまりに視点が違いすぎるためか後述するように第2次フェミニズムから大きく誤解して論評される事の多い論文
2018年6月9日に新宿で、関西でメンズリブ団体〈Re-Design For Men〉を主催する西井開さんと、〈うちゅうリブ〉共同主催の環がメンズリブのこれまでとこれからについて対談しました。以下、当日話した内容の文字起こしをベースに、文章で意図が正確に伝わるように加筆・修正した内容を公開します。 プロフィール 西井 開@kaikaidev 環@fuyu77 メンズリブに至った経緯 メンズリブにおける参加者の枠 -「男性」限定とするか否か- メンズリブの会を開く意義 男の加害性 「メンズリブ」という言葉への違和感 フェミニズムとの付き合い方 メンズリブのこれから プロフィール 西井 開@kaikaidev 「男の語りの場をつくる」市民団体〈Re-Design For Men〉@ReDesignForMen1代表。2年前から仙台・大阪で男性に関わるテーマについて基本男性だけで語り合う〈男の勉
雨宮処凛さん 「男以上に成功してはいけない」「女は馬鹿だ」「家事も育児も女の仕事」といった、男性社会から求められる女性の生きづらさをつづった『「女子」という呪い』(集英社クリエイティブ)を上梓した、作家の雨宮処凛さん。男性視点でジェンダーを研究している社会学者の平山亮さんとの対談の前編では、男女の生きづらさの定義や、男性の受け身性について語ってもらった。後編では、どうすれば女性の生きづらさを男性は理解することができるのかに迫る。 (前編はこちら:男女の“生きづらさ”の違いとは? 「共に被害者」という主張が強くなっているジェンダー論) ■女性は過剰に責任を取らされてきた 平山亮さん(以下、平山) ジェンダーは非対称で、性被害者であっても、女性は過剰に責任を取らされてきました。だからある意味「あなたは悪くないんだよ、呪いのせいだよ」と、いったん責任を解除してあげる必要があります。逆に男性は「性
2017.08.02 08:00 男子は弱音を吐く訓練をしよう。社会の意外な柔軟性に気付いたら、生きやすくなる――トミヤマユキコ×清田隆之『大学1年生の歩き方』 ライターとして活躍する傍ら、大学教員として学生たちの悩みに寄り添ってきたトミヤマユキコさんと、同じくライターであり、恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表として、これまで1000人以上の恋の悩みに耳を傾けてきたという清田隆之さん。 お二人がしたためた、悩める若者たちに向けたマニュアル本『大学1年生の歩き方』(左右社)は、大学新入生の指南書としてはもちろん、人生のあらゆる局面を通しての「転ばぬ先の杖」として携えていきたい一冊です。 若い時期に失恋をしておいたほうが良いことや、セクハラ・アカハラの捉え方などに話が及んだインタビュー前編では、『男/女という二元論的な括り方をしてはいけないものの、性別によってコミュニケーションのとりかたに異な
news.yahoo.co.jp 新潟の女児殺害の報道、胸が痛くてみれません。山口メンバーの件も然り。 私が男性だからか、被害者の声を聞く機会もなく、報道をみても「自分はそんなことしない」で思考停止に陥ってました。実態を知って考えたいので、女性の方、教えて下さい。 未成年の時に、痴漢・性的いやがらせ・セクハラ等を — りょうたっち (@ryoutacchi3) May 16, 2018 Twitterで、りょうたっち (@ryoutacchi3)さんという男性が取った、女性に対して、「未成年の時に、痴漢・性的いやがらせ・セクハラ等を」経験したことがあるかないかと問うたアンケートが、回答者10万票を超えて、ちょっとした話題になっています。閲覧用を選択した人を除けば、およそ8割の人が「ある」と回答する結果になりました。この回答結果は、りょうたっちさんにとっては、とてもショックだったようです。
すでに明らかにした「制作被害」では、実際にレイプされ、殴られ、蹴られ、ゲロを吐きかけられ、拷問され、罵声を浴びせられている被害者がいます。そして騙されたり脅されたりして、ポルノに出演させられている被害者がいます。 「流通被害」では、自分の性的被害や性的プライバシーが一方的に公開され、娯楽とされ、物笑いの種とされている被害者がいます。「消費被害」では、ポルノを日々押しつけられ、またポルノによって影響された人物によって実際にレイプされ、セクハラされる被害者、大人によって性的に扱われる子どもの被害者がいます。 「社会的被害」では、性差別的な内容の性的写真や絵を見せつけられ、女性ないし同性愛者ないし性転換者としての性的尊厳を傷つけられ、その平等な地位を侵害される被害者がいます。「存在被害」では、日々、恐怖と恥辱に耐えながら生きている被害者がいます。 これらはすべて単なる「表現」ではなく、生きた人間
守りたいのは表現ですか、エロですか。他者を性的に値踏みする権利ですか。 絶対領域チラリのエロティシズムとは 写真家・青山裕企氏の作品と似ている。それが話題の「ふともも写真展」の第一印象だ。「ふともも写真展」とは、池袋のマルイで開催される予定だった、「ふともも写真の世界展2018」のこと。撮影しているのは、「ゆりあ」という名前の男性。2015年頃から各地で写真展を開催し、写真集はこれまで4冊発売されている人気ぶりだ。 炎上のきっかけは、ファッションプレスやねとらぼなどのニュースサイトで告知記事が出たことだろう。 (参考記事)※どちらも中止決定後に記事を情報更新 ファッションプレス:【開催中止】池袋マルイで「ふともも写真の世界展」 https://www.fashion-press.net/news/37750 ねとらぼ:絶対領域てんこ盛り! “ふともも”をモチーフにした写真展が池袋で開催、ナ
突然だが、あなたはどうやってセックスのやり方を学んだだろう? 日本では、男性はアダルトビデオ(以下AV)から、女性はパートナーから、というケースが多いという。 つまり、男性も女性も、セックスの教科書はAVということになる。しかしAVは実際のセックスとは異なり、商品としての演出が盛り込まれたファンタジーだ。それを鵜呑みにしていては、男性も女性もセックスを勘違いしたまま、間違いを正す機会を失ってしまう。
This Is Why Being a Nice Guy Just Isn’t Enough April 20, 2015 by Erin Tatum (この翻訳はErinによるものですが、原文の著者のErinさんとは別人です) 女性に親切にすることと女性や女性運動のアライであることの違いを理解するのに苦労する男性は——どんなに善意に溢れた素晴らしい人でも——多いです。 その一方で、セックスやロマンスのために女性を自分の思い通りに操ることを正当化するために親切な振りをする男性がいます。私がナイスガイと呼びたいのはこのような人です。(訳者注:原文ではnice guysとNice Guys™と区別していますが、ここでは「いい人」と「ナイスガイ」と訳しています) このブログ記事はいい人がより良いフェミニストアライになる手助けをするためのものですが、ここで時間を取って本当にいい人とナイスガイの違い
「これがハラスメントと言えるのか、それすらわからなかったんです」 BuzzFeed Newsの取材に応じたショウタさんは、そう重い口を開いた。 男性上司からのセクハラを機に、勤めていた広告会社を辞めて2ヶ月。心の傷はまだ癒えていない。いまは躁鬱病の薬を服用しながら、ぼんやりと再就職したいと考えている。 「朝までキャバクラに付き合わされるとか、そういうことをする上司だということも、よく聞かされていた。でも、ここまでのことをするなんて」 ショウタさんが受けたのは、性風俗の強要だった。セクハラという認識はあまり広がっていないが、「セクハラにもパワハラにも」なり得る行為だ。 労働問題に詳しい弁護士の圷由美子さんは、BuzzFeed Newsの取材にこう語っている。 「先輩目線では『後輩サービス』でも、後輩にとっては性的嫌悪感があっても断れないことがあります。地位を利用して性的な場所に連れていく行為
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く