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ブックマーク / koboriakira.com (7)

  • 「話せば分かる」のか?―デイヴィドソンの<解釈>と<生きたメタファー>―

    先日、HDDの掃除をしていたら、大学時代のレポートをいくつか発見した。 当時は社会科学部という、「社会学、ではないの?」とよく聞かれた学部にいたのだが、研究テーマはあまり一貫していなかった。メディア論を中心にしていたつもりだが、その根底には「自己分析」のようなものもつきまとい、つまるところ「こじらせ」と言えば可愛いが、学問を探求する人間としては少し不適当だったように思う。 そんな話はどうでもいい。以下に載せるのは、そのときのレポートだ(※1)。内容は「相対主義について」、そしてそのテーマから派生した「私は誰かを、誰かは私を理解できるか?」という、「ああ、そういうこと考える年頃だよねー!」ってやつである。少し恥ずかしいが、ここに投稿すれば、もう失くすことはないだろう。 文章は一部加筆修正しているが、21歳の頃の率直な考え方には手を加えていない(タイトルは変更した。前タイトルは「翻訳の上手な戸

  • 【過去記事】11,000字のKREVA論 〜 ラップの<ノイズ>と<啓蒙>

    2015年6月26日に書かれたこの記事は、KREVA人がブログで取り上げてくれた程度には盛り上がった。 すでに5年が経過しているが、ここで書いているように、いまだにKREVAに対する不理解は変わっていないと思う。 ※KREVAさんご人から、このエントリに対する言及をいただきました。大変恐縮です。 **お忙しいだろうに、きちんと論旨を掴んで読んでいただきまして。「あかさたなはまやらわをん」を入れてないのはおかしいだろ! とまで仰ってもらいました(笑)。当にありがとうございます。** ってことで、まずは、このエントリをスルッと読むための準備として、「あかさたなはまやらわをん」から始めましょう。 ― KREVAさんは、どれだけ成功しても常に「まだ足りない」「納得いかない」という不満を抱えている人だと思うんですね。 KREVA:まさに。常にフラストレーションがある。そのフラストレーションの形

  • 【ラップとRAP】vol.4 リズムの基本とフロウ・ダイアグラム(3)

    このフロウ・ダイアグラムは16分音符、ないしは3連符(これも後述になりますが)を捉えるときに非常に役に立ちます。Track2をフロウ・ダイアグラムで記述してみましょう(図3 )。 1小節目、1拍目の「さ」と2拍目の「し」の間に、また1つ「さ」が入りました。1拍とは4分音符のことですから、つまり、4分音符をさらに半分にした箇所に「さ」が入ったわけです。この「さ」が8分音符の位置になります。他の文字も同様ですね。 また、この「さ」の上に「&」があることを確認してください。ここで理解してもらえるように、この 「 &」は8分音符の箇所を表しています。丁寧に言うと、1拍目と2拍目の間 でもあり、手拍子をするときにて両手がもっとも離れる位置というとわかりやすいでしょうか。この **「&」の位置を、一般的に、「裏、(ウラ)」と呼びます。**対して、 数字が書いてある位置(手拍子する箇所)を「表(オモテ)

  • 【ラップとRAP】vol.3 リズムの基本とフロウ・ダイアグラム(2)

    ■フロウ・ダイアグラム 前述の拍、音符、小節をより理解するために、具体的には視覚的に捉えるために、書では楽譜でなく、 「フロウ・ダイアグラム」 という表を用います。正しい初出がどこの誰によるものなのかは分かりませんが、私はこれを **『HOW TO RAP』**という、タイトルそのまんまなからいただいています(笑)。 図を例示しながら説明しましょう。 図1 をご覧ください。 この表は、さきほど説明した拍と小節をせ視覚的に表現したものです。上段に書かれている数字は、拍を表しています(「&」は後述します)。そして、左列に書かれている数字は小節を表しています。 おなじみ「チューリップ」を、このフロウ・ダイアグラムにあてはめてみましょう( 図2)。曲は前エントリのTrack1から。 字で説明すると大変ですが、最初の出だし(1小節の1拍目)は「さ」になり、2拍目は「い」になり、同様に配置していく

  • KREVA「ma cherie」をクロスリズムとして読み解く

    どういうことかわかりませんが、中邑真輔とオカダ・カズチカがファレルの「ハッピー」で踊っているのを見まして、俄然元気が出てまいりました。中邑真輔によるクラブ・ステップは永久保存モノでしょう。 「なぜ背景が真っ白なの!?ディレクターは当に『ハッピー』のことを理解してるの!?日人はこんなにリズム感がないの!?」とか色々あると思いますが、総じてもう一度通して見れば250点満点ぐらいのスコアは叩き出してる映像だと判断します。(イャオ!は0:54あたりから) 数年前は 「もってけ!セーラーふく」 が日で一番のラップソングで、これを安室奈美恵 feat.DOBERMAN.INCの 「FIRST TIMER」が更新した。というのが個人的な日語ラップ史ですが、現時点ではこれをラッパーがきちんと更新してくれて、あまりに名曲すぎてファン以外誰も聴いてないのかな?と思うのが、KREVAの「ma cheri

  • 【ラップとRAP】vol.1 ヒップホップを咀嚼できなかった日本人

    私の先輩であり、音楽仲間であるneralt氏が、BCCKSというウェブサービスを利用して、ついにを出版しました。 『RHYTHM AND FINGER DRUMMING』という名のそのでは、AKAIのMPCを主とするパッド式のドラムの操作方法と、ドラミングの技術とは切っても切り離すことのできないターム——グルーヴ——について、氏ならではのインテリジェンスと誠実さを用いながら語られています。 『RHYTHM AND FINGER DRUMMING』については、末尾に解説を少しばかり書いておりますので、よろしければ拝読いただければ幸いです。 MusicTheory,Nice Music,Cool Events 音楽理論、ジャズ理論を中心とした: 《音程至上主義》をその人差し指と薬指で/『書執筆の動機』 で、こっからは自分の話でして、neraltさんの実行力に心打たれまして(笑)、自分も以

  • 【ラップとRAP】vol.2 リズムの基本とフロウ・ダイアグラム(1)

    英語のラップを練習するにあたって、ここでは簡単なリズムの知識と「フロウ・ダイアグラム」のローディングができることが必須であると考えます。とはいえ、難しいことではありませんし、皆さんがふだん自然とやっていることを頭で納得したほうが、このあとの練習もやりやすくなるはず、という考えに基づいて説明することですので、ぜひザッと確認してみましょう。 ■拍=beat、小節=barについて まず、どんな曲でも構いませんので、1曲流しながら合わせて手拍子をしてみてください。だいたい、その 手拍子が1拍となるはずです。 分かりやすいように、手拍子と完全に同期するメロディになっている曲として、 童謡の「チューリップ」を例に挙げましょう。「さーいーたー」の箇所で、それぞれの言葉が1拍になっています。 また、これも一般的ですが(ラップにおいては99%があてはまるので、これを絶対として進めましょう)、 1拍が4回分で

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