バザールとしての音楽ジャンルは可能か? ~Gorgeとオープンソース、そしてクライミング 文:Alex Ondra 訳:GORGE.IN編集部 初出:『Gorge Out Magazine』 2015年10月28日 本記事はGorge Advent Calendar 6日目の記事です。 http://www.adventar.org/calendars/802 特異な発展を遂げつつあるGorgeという音楽ジャンル。最近では日本のGorgeレーベル「GORGE.IN」からultrademonの別名義thiefistのEPがリリースされたことで大きな話題を呼んだ。 また、日本の伝統的なリズム・フォーマットと言われる「ONDO」をフィーチャーした『Ondo Dimensions』でONDOの最先端アップデートがショーケース的に陳列され、国内外から驚きをもって迎えられている。 あらゆる音楽を貪欲に
2015.10.9 Tweet 熟村丈二インタビュー――ゴルジュークの始祖にしてCRZKNYの師匠、音楽と美女といま最も熱い場所・中国地方を語る 伝書鳩を飛ばし続けて1年強、ついに謎に包まれまくったゴルジュークの始祖・熟村丈二先生との接触に成功した。ゴルジュークとはインド~ネパール発祥の岩壁ダンスミュージック「ゴルジェ」と、シカゴハウス~ゲットーハウスが独自の進化を遂げた「ジューク」が合わさった音楽だとされているが、そうではない。ゴルジェとジュークの前にゴルジュークがあったのだ。順番が逆なのである。 という嘘かまことか、すでに都市伝説と化している話の真実を確かめるべく、先生に伝書鳩インタビューを試みた。どこにいるのか、本当に実在するのかもわからない先生との往復書簡に鳩もボロボロ。だが、音楽と美女とともにあった氏の半生、高弟・CRZKNY氏とのことや彼が住む中国地方のことなど、たっぷり聞くこ
「これはつまりこういうことだね」と理解したつもりのものが、どんどん変化していって翻弄されるおもしろさ、の話です。 以前から何度も書いていますが、「ゴルジェ(Gorge)」という音楽が好きです。 hase0831.hatenablog.jp hase0831.hatenablog.jp インド〜ネパールの山岳地帯のクラブシーンで生まれた新ジャンルの音楽、そして《Use Toms(タムを使うこと)》 《Say it "Gorge"(それがゴルジェと言うこと)》 《"Don't say it "Art"(それがアートだと言わないこと)"》という3つのルールによって形成された"GPL(Gorge Public License)"に準拠している音楽のことを指すそうなのですが、聴けば聴くほど、よくわからない。 よくわかんないなーでもわかんないけどかっこいいなーすごく好きだなー、みたいな感じでずっと追い
先日ご紹介したSLAB、フルアルバムがリリースされました。 hase0831.hatenablog.jp slab.pw それを記念したイベントがDOMMNEで行われるというので、足を運んでまいりましたよ、という話。 当日の流れはGORGE.IN名物のスライドでご覧ください。 docs.google.com これもよく考えるとヘンテコな話なんですが、ゴルジェのイベントは音楽のイベントなのに、なぜかスライドが準備されるんですよね。プレゼンテーション形式というか。なのでわたしのような仕事脳は非常に話が飲み込みやすいですし、初見にも優しい作りになっていていいな〜といつも思います。その場にいて聞き落としたこととかを資料で振り返ったりしやすいのも助かる。 ☆追記 台本もシェアされてました! docs.google.com 当日のライブも、あくまで「ゴルジェ」というくくりではあるんですが、パッドコント
はじめに業務的な事柄を話します GORGE.INが2015年全力でプッシュするスタイル”SLAB”、そのオリジネーターであるDAFことDrastik Adhesive Force(ドラスティック・アドヒシブ・フォース)のニューアルバム、その名も『SLAB』が4月19日(日)、CDで発売されます。税込み1,620円です。今は各ショップ予約を受け付けているようです。オンラインショップで予約したら発売日当日には手に入るんじゃないかな。 このDrastik Adhesive Forceのアルバムリリースはホント待望でした。 Gorgeの次はSLAB? どんな音か?まずはぜひ試聴してみてください。 この”SLAB”と呼ばれるスタイル、謎多きジャンル「Gorge」の中のさらに特徴的なある種の音を指していて、表面の凹凸が少ない滑らかな一枚岩のことを指す「スラブ(SLAB)」が語源とのこと。凹凸が少ない分
本記事はGorge Advent Calendar 2014 8日目の記事です。 Gorge Advent Calendar 2014 - Adventar はじめに Gorge(ゴルジェ)が日本で盛り上がった一般的に"Gorge Explosion"と言われる2012年から、間もなく3年が経とうとしています。さまざまに進化・発展・退化・没落を行いながらひっそりとシーンの片隅に生存し続けているGorgeですが、最近こんな声が聞こえてきています。 「いろいろなものがあり過ぎて何がGorgeなのか分からない」 「内輪で盛り上がっているみたいで知らない人から見て分かりにくい」 「何でもかんでもゴルいって言えばいいって思ってんじゃねーの」 「今だったらゴルジェとか作って出しますってやっても、出る頃には多分、完全に終わってるんで」 時間が経つうちにいろいろな情報が行き交ううちに、そもそもGorgeと
このエントリーはGorge Advent Calendar 2014、5日目の記事です。 Gorge Advent Calendar 2014 - Adventar まさかジュリア・ロバーツの来日が2010年8月に至るまで実現していなかったなんて夢にも思わなかったから、それを知った時、僕は無意識で小さく「ゴルい」と呟くこととなった。 ジュリアの初来日は、前年インドで撮影が行われた映画『食べて、祈って、恋をして』のプロモーションのために行われたらしい。当たり役となった『プリティ・ウーマン』('90)の時も、アカデミー賞の主演女優賞を獲得した『エリン・ブロコビッチ』('01)の時でさえ、彼女は日本の土を踏むには至らなかった。 ジュリアは『食べて、祈って、恋をして』の撮影時、ヒンドゥー教に改宗したという。ただし、この映画のロケでヒンドゥー教と出会ったのではなく、かねてからヒンドゥー教に興味を持ち
出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。 記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2017年6月) 修験道で聖地とされる星ヶ森の石鎚山の逢拝所(国の名勝) 山岳信仰(さんがくしんこう、英語: mountain worship)とは、山を神聖視し崇拝の対象とする信仰。 山岳信仰は、自然崇拝の一種で、狩猟民族などの山岳と関係の深い民族が山岳地とそれに付帯する自然環境に対して抱く畏敬の念、雄大さや厳しい自然環境に圧倒され恐れ敬う感情などから発展した宗教形態であると思われる。山岳信仰では、山岳地に霊的な力があると信じられ、自らの生活を律するために山の持つ圧倒感を利用する形態が見出される。 これらの信仰は主に、内陸地山間部の文化に強く見られ、その発生には人を寄せ付けない程の険しい地形を持つ山が不可欠とされる。 そのような信仰形態を持つ地域では、山か
「Gorgeはただ、そこにある 〜DJ Nangaインタビュー」 2010/12/21 文:Alex Ondra 訳:On-Sight編集部 例えば、Mebius,Plank& Neumeier『Zero Set』を聞いてみよう。冒頭の「Speed Display」にある、シーケンシャルな電子音とワイルドなキック&ハットのケミカルな融合を拾い上げ、明確に後の「テクノ」へと導線を引くことは、現在を生きる者にとって容易にできるだろう。いわゆる「ルーツ・テクノ」として現在でも評価の高いサウンドである。 しかし「ルーツ・テクノ」とただこれを呼んだときに、多くの情報が捨てられることに気づいた人々も多くいる。今、世界中で驚異的な増殖を続けるGorgeミュージシャンたちもその中に分類される。彼らはここに「タム」によるサウンド構築の火花を見るのである。 しかし彼らはこれを決して「ルーツGorg
「僉(THE BOOTISTS)」 VA 「ROCK MUSIC」 hanali Gorgeと書いてゴルジェと読むらしい。まったくノーマークだったが、インド・ネパールの山岳地帯のクラブ・シーンで生まれた新しい音楽ジャンルなのだとか。そもそもインド・ネパールの山岳地帯にクラブ・シーンなるものが存在しているのかどうかさえ怪しいのだが、ゴルジェの定義も奇っ怪きわまりない。オリジネーターであるDJ NANGAによって日本に伝えられたというゴルジェを構成する要素は以下の3つ。 1.Use Toms(タムを使うこと) 2.Say it "Gorge"(それがゴルジェと言うこと) 3."Don't say it "Art"(それがアートだと言わないこと)" 残念ながら、これだけではゴルジェとは何なのか、さっぱり分からない。ライブストリーミング番組のDOMMUNEでもゴルジェ関連のイベントを企画したりして
7/24にTerminal Explosionより発売され大きな反響を巻き起こしている、GORGEコンピレーションCD「僉(The Bootists) -Selected Japanese Gorge by Takaakirah Ishii-」。先頃シーンに新たな熱狂と混乱を巻き起こしたDOMMUNE特番に引き続き、リリースパーティーの第二弾が新宿歌舞伎町BE-WAVEで開催されることが緊急決定致しました! 出演者はコンピ参加ブーティストを中心に、 リビングレジェンドなエディットマエストロ、nonSectRadicals! からの、緊急いぬDJセット! DOMMUNEで衝撃のSP-1200登攀ライブを見せた、DJ XEXI & BeaverTozan! TAK ISHII、D.J.岩城滉一の加入で謎が謎を呼ぶ、ToM Network! GORGE 2.0宣言から加速度的に先鋭化する、HiB
今日はDOMMUNEの「The Mystery of GORGE/BROADJ♯856」〜ゴルジェ、この呪術的NU GROOVEの神秘…という特集に足を運んでみました。 GORGE、ゴルジェと読むそうなのですが、まったく情報がなく、なのにも関わらずたまらなく魅力的で神秘的なこの音楽について素人なりに備忘してみようと思います。 ☆昨日出演されたdub氏の音源がアップされてました!ust観れなかった人も良かったですね! https://soundcloud.com/dubstronica/one-push-at-dommune-gorge ☆昨日の意味不明感を伝えたくて久しぶりにトゥギャりました☆ 2013/4/4(木)DOMMUNE ゴルジェ特集のまとめ http://togetter.com/li/483177 GORGE(ゴルジェ)って何 最初の出会いはJukeのイベント「Shin-Ju
ゴルジェと呼ばれる音楽に出会ってから、音楽の聴き方が大きく変わってしまった。ゴルジェといえば、かの有名なGPL(Gorge Public Licence)、「1.タムを使え」「2.それをゴルジェと言え」「3.それをアートと言うな」という3つのルールが欠かせない音楽。この3つのルールを順守していれば、どんな音でもそれはゴルジェになる。とはいえ、このルールでさえ、ゴルジェのオリジネイターDJナンガが、「それぞれ明確な定義はしていない。勝手に解釈して作ってくれ」(※1)と言うように、あらゆる拡張の余地を残し、誰でも含意を書き換えることができる。このようにゴルジェは、それぞれの想像力によってさまざまな表情を見せ、変化し増殖する音楽なのだ。 そんなゴルジェに触れてからというもの、筆者は"これはロックで、あれはロックじゃない"みたいな、頭が凝り固まった者が嬉々としてやりそうなことがくだらないものに見え
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