SNSやブログでの炎上、誹謗中傷、フェイクニュースが横行し、「ネットが社会を分断している」という意見が聞かれるようになった。その真偽をめぐって、慶應大の田中辰雄教授、佐々木俊尚氏、徳力基彦氏、山口真一氏が語った。2018年10月6日の国際大学GLOCOMのシンポジウム「インターネットは社会を分断するのか」の内容を紹介する。 インターネットは社会を分断しているのか インターネットが社会を良くするという草創期の夢は、今やすっかり消えました そう語るのは、慶應義塾大学の田中辰雄教授。グローコムの主幹研究員である。 田中 辰雄(慶應義塾大学経済学部教授/GLOCOM主幹研究員) SNS、ブログの世界ではつねに炎上や、誹謗中傷、対立が生じている。そして、フェイクニュースがはびこることでネットの信頼性が低下している。「インターネットは、社会を良くするものにはならなかった」という意見が出てきた。このこと