捕っていれば試合終了だった捕飛を落球した。まさかのプレーだが、後悔しただろうことは、その3時間前の行為だ。試合開始直前のシートノックで、勝呂守備走塁コーチが、最後に打ち上げる捕飛を数回ミスした。ベンチに引き揚げかけた皆を押し留めるように「もう1回打ってください」と要求。 勝呂コーチは、今度は完璧な捕飛を打ったが、阿部は笑いを取ろうと思ったのか、打球も見ずにベンチに向かって歩いていた。確かに、なかなか捕飛を上げられなかった勝呂コーチも悪いが、阿部の行為はコーチに対して取るものではない。この日、初めて見た宇都宮のファンからも、いい印象には映らなかったはずだ。また、結果的に捕飛を捕れなかったことで勝利を逃したとあっては、頭に残ってしまう。