ロシアのプーチン大統領は8日、挑発的な言動を強める北朝鮮に自制を要求した上で、朝鮮半島で軍事衝突が起きれば、チェルノブイリ原発事故を上回る惨事になると強い懸念を示した。訪問先のドイツ北部ハノーバーでメルケル首相と記者会見した。 プーチン氏は「朝鮮半島で緊張が高まっていることを心配している」と表明。軍事衝突は甚大な被害をもたらし、1986年に旧ソ連で起きたチェルノブイリ原発事故が「ちっぽけな話」にすぎなくなると指摘した。 また、米国が北朝鮮を刺激しないよう大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を延期したことを評価した。メルケル氏も北朝鮮に対し、挑発をやめるよう求めた。 プーチン氏は国際産業見本市の開幕式に出席するため、メルケル氏と共にハノーバーを訪れた。