ヒト科ホモサピエンスの一部には、必要以上に足を広げて座る習性をもつ個体が散見される。 この開脚座位はオスを中心に観察される行動で、一般にはコミュニティにおける権力誇示としての意味を持つ。 しかし20世紀以降、社会的な優位性の意思表示とは異なる主張をする個体が現れた。電車内で股を広げるオスの一部は「医学的理由により仕方なく睾丸を冷却しているのだ」という。 自らの体温さえ脅威となる生殖器官とはいかなるものであろう。果たしてそのように貧弱な個体はメスから見て魅力的に映るものだろうか。 この謎を解明すべく、我々研究班一同はアマゾンの奥地へ飛んだ。 男性の精力向上と金冷法 古来より伝わる男性向け鍛錬の一つに「金冷法」というものがある。 これは熱に弱いとされる精子の活動を高めるため、わざわざ氷嚢(ひょうのう)や水風呂などで睾丸を冷やすという健康法だ。 ヒトの睾丸は血流量の多い鼠径部から隔離されており、
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