JR豊肥線の原水駅で降りて、バス乗り場に向かう乗客ら。原水駅のホームでは拡幅工事が進んでいる=10日午前8時15分ごろ、菊陽町(林田賢一郎) 熊本県とJR九州が豊肥線の輸送力強化を目指し、一部区間の複線化に向けた協議を検討していることが10日、分かった。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出に伴い、熊本駅(熊本市)-肥後大津駅(大津町)間の利用者の急増に対応する。整備の効果を考えれば、駅間の距離が長い区間の複線化が有力だ。 豊肥線は、上り(熊本方面行き)と下り(大分方面行き)の列車が同じ線路を走る単線。複線化する区間は確定していないが、駅間距離が4・0キロと最も長い竜田口(熊本市)-武蔵塚(同市)間のほか、3・7キロと2番目に長い原水(菊陽町)-肥後大津間や、3・1キロで3番目に長い三里木(菊陽町)-原水間が選択肢とみられる。 豊肥線の熊本-肥後大津間(22・6キロ)の2023年度の平均