北陸新幹線敦賀以西の米原ルートについて県は二十五日、リニア中央新幹線の東京-大阪間開業後も、米原駅の過密ダイヤは解消せず、北陸新幹線の乗り入れは困難との見解を示した。さらに北陸線と湖西線はJRから経営分離されて並行在来線になることが予想され、特急「しらさぎ」と「サンダーバード」は廃止になる可能性が高いとし、米原ルート推進派をけん制した。 県議会新幹線対策特別委員会で県側が答えた。米原駅を通過する東海道新幹線は一日に上下各百二十本余り。「のぞみ」は上下各約八十本を占め、これが二〇四五年に開業を目指すリニアに移るとされる。ただリニアとのぞみの共通駅は品川、名古屋、新大阪の三駅。東京や新横浜からの乗客は新幹線を利用し、観光で京都に行く人も新幹線を使う。
四日市市内を走る四日市あすなろう鉄道内部・八王子線に新車両が導入され、二十七日に営業運転を始める。クーラーを備え、座席も背もたれが高くなった。二十五日に沿線住民や報道関係者らを対象にした試乗会があった。 あすなろう鉄道は安全性を考慮して昭和二十年代製の六両と昭和五十年代製の八両を本年度から四年かけて廃車や改造する「リニューアル工事」に取り組む。今回の新車両は、その第一弾。 三両編成で先頭と後尾の車両は改造、真ん中は新車にした。既存の電車にはないクーラー、運賃や行き先などを表示する四つの液晶ディスプレーを設置。座席は一人掛けが計五十二席で、背もたれを高くして座りやすくなった。
東京と間もなく二時間半で結ばれる金沢に、東京都北区の会社員鈴木紀之さん(31)は十一時間半かけてやってきた。JRの普通列車乗り放題券「青春18きっぷ」を使った鈍行の旅だ。北陸新幹線金沢開業で、北陸線の一部が第三セクターに移行し、18きっぷが使えなくなる前に各駅停車ならではの情緒を味わった。(福岡範行) 鈴木さんは大学時代、友人に徳島市の阿波おどりに誘われ、東京からの道のりで18きっぷを初めて利用。自由に途中下車ができる気ままな鉄道旅の魅力を知った。就職後は利用回数が減ったが、新幹線開業の影響で18きっぷが使えなくなる区間があると知り、三年ぶりに購入した。 初日の五日に長野県松本市で中央線から大糸線に乗り継ぎ、七時間半かけて新潟県糸魚川市に着いた。六日は北陸線などに四時間乗車。富山市でそばを食べ、富山県高岡市で路面電車に乗って、同県氷見市で氷見牛に舌鼓を打った後、夕方に到着した金沢市でゲンゲ
名古屋市の蒸気機関車(SL)運行構想で、市は四日、「大井川鉄道」(静岡県)がSLを貸し出す条件として、展示用のSL「C12」の復元費用を負担するよう求めていることを明らかにした。復元には多額の費用を要するため、市は大井川鉄道が運行しているSL「C56」を借りる交渉を続ける。
世紀の難工事と言われた一九三四(昭和九)年開通のJR東海道線の丹那(たんな)トンネル(七・八キロ、熱海-函南駅間)の工事に携わった作業員が十一年にわたって記録した工事日誌二十冊が見つかり、遺族が二十八日に熱海市に寄贈した。解読を進める市立図書館嘱託職員の梅原郁三さん(73)は「作業員の工事日記はほかにあるが、十一年の長さで記録している点で貴重。新たな証言になる」と話している。
二〇二七年に東京-名古屋間で開業するリニア中央新幹線の用地買収をめぐり、JR東海は一月にも、中日本高速道路(名古屋市)と提携協定を結ぶ方針を固めた。沿線自治体以外の団体・企業が用地買収に加わるのは初めて。日本の大動脈輸送を担う巨大な高速鉄道プロジェクトに、高速道路会社が協力する異例の態勢が築かれる。 中日本高速が用地買収の担当チームをJR東海に派遣し、沿線自治体と連携して買収に取り組んだり、買収についての助言を行ったりする方向で検討が進んでいる。担当者の人数などの詳細は今後詰める。 中日本高速は高速道路建設の経験から、長距離にわたって用地を買収するノウハウを持つ。JR東海はリニア建設にもそれが生かせると判断した。二〇年度に全線開業する新東名高速道路の用地買収が今後数年で一段落する見通しで、中日本高速にも余力ができる。 リニアの工事実施計画によると、東京-名古屋間の全長は二百八十六キロで、用
15日午後2時40分ごろ、三重県伊勢市二見町のJR参宮線松下駅で、鳥羽発伊勢市行き上り普通列車(2両、乗客10人)が、燃料切れで動かなくなった。この列車はディーゼル車で、前日、燃料の軽油を補給し忘れたのが原因。JR東海の係員が急きょ、車で約10キロ離れた車両基地から軽油を運んで給油した。 運転再開までに約2時間かかり、上下計9本が一部区間運休、約230人に影響した。 JR東海によると、この列車は14日午前5時45分ごろ、紀勢線新宮駅で停車。車両点検する間、同社が、駅を管轄するJR西日本和歌山支社に燃料の補給を依頼していたが、失念していた。一般的に給油は駅の担当者の責任で、運転士は燃料の確認をせず、運転席に給油計もないという。 台風19号の通過に伴い、JR西日本では13日、全線を運休するなど管内のダイヤが大幅に乱れた。和歌山支社の担当者は「14日は臨時的な作業が多かった」と説明する一方、「台
射水市新湊地区の堀岡発着場と越の潟発着場を結ぶ県営渡船(通称・越ノ潟フェリー)が廃止の危機にさらされている。渡船は富山新港の建設に伴い分断された地区住民らの交通手段として県が運営。最近では観光客が船内から新湊大橋や立山連峰の景色を楽しむ。県が行政改革の一環で将来的な廃止の方針を打ち出す中、存廃に揺れる渡船に乗った。(青木孝行) 平日の昼下がり。曇りがちだが青空も見える堀岡発着場で、渡船「こしのかた」に自転車を載せる男性三人に出会った。いずれもサイクリングを楽しんでいる途中だという。しばらくすると、発着場にエーデルワイスのメロディーが流れ、船はゆっくりと陸を離れた。 「新湊大橋の景色を眺めながら船中でゆったりと休憩しています」と話すのは、立山町大清水の会社員中田明宏さん(45)。中田さんは、年に三、四回ほど立山町から海王丸パーク(射水市海王町)までの片道二十五キロのサイクリングが趣味。「コー
JR西日本が十七日に北陸新幹線金沢-敦賀間の開業に向けたフリーゲージトレイン(FGT)の開発状況を発表したことを受け、県総合政策部の東村健治部長は「北陸新幹線は幹線鉄道で、本格的なフル規格が基本。大阪までの整備を急ぐべきだ」とJR西日本などをけん制した。 県はフル規格ではないFGTを、敦賀-大阪間が整備されるまでの「暫定措置」と主張してきた。JR西日本がFGTの開発費用を回収するため、FGTを長期間にわたって使い続ける「固定化」を懸念している。 県がフル規格にこだわる理由は乗車時間の短縮だけではない。北陸新幹線は防災面で、東南海地震など太平洋側の災害時に東海道新幹線の代替機能を果たす。日本海側では宿命の積雪にFGTがどこまで対応できるかも現時点では未知数だ。
トップ > 愛知 > 6月11日の記事一覧 > 記事 【愛知】 犬山観光客増に貢献 「特使」ロンブー淳さん来訪 Tweet mixiチェック 2014年6月11日 犬山城の入場者数の増加を喜ぶ(左から)田村さん、いわしさん、田中市長=犬山市の犬山城で 犬山市の観光特使を務めるお笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さん(40)が、特使の委嘱式以来四年ぶりに同市を訪れた。特使への就任以降、国宝犬山城の年間入場者数は右肩上がりで伸び続け、昨年は二十一年ぶりに四十四万人を突破。田村さんは「五十万人に届くよう力を尽くしたい」と張り切っている。 田村さんが特使に就任したのは二〇一〇年四月。城好きで知られ、テレビで「犬山城が一番好き」と発言していたことに注目した市が依頼した。 集客効果は抜群だった。「淳が好きな犬山城に行ってみよう」。ファンらが訪れるようになり、〇九年に三十一万四千人だった城の
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