学校裏サイトなどで小中高生がインターネット上でいじめにあったり、犯罪に巻き込まれるケースが相次いでいることを受け、文部科学省はネット監視を強化する方針を固めた。すでにネット監視の指針となる資料集の策定に向けた作業に着手。いじめ認知件数が増加に転じる中、急速に普及するネットへの対策を講じる必要があると判断した。 文科省は今年度中に「学校ネットパトロール資料集(仮称)」を取りまとめ、全国の教育委員会に配布する。教師の間でネットに関する知識に差があることを考慮し、「インターネットの基礎知識」として、有害サイトを閲覧できなくするフィルタリングの仕組みなどを解説。自己紹介サイト「プロフ」や小中高生に人気がある会員向けゲームサイトなどの説明も加えた。 文科省によると、現行の調査方法となった平成18年度以降、減少傾向だったいじめ認知件数は22年度に初めて増加に転じた。学校裏サイトやプロフを利用したネット