歴代最年少での個展はチャレンジングな内容に愛知県の豊田市美術館で、1月18日〜5月18日に「玉山拓郎:FLOOR」が開催される。 玉山拓郎は1990年岐阜県多治見市生まれ。立体的な造形や光、映像、音を組み合わせたインスタレーションで、現在もっとも注目を集める気鋭のアーティストだ。 本展は、同館にとってかつてないチャレンジングな展覧会。驚くべきことに、2〜3階にわたる5つの展示室を使い、たったひとつのインスタレーション作品が展示される。目の前に現れたのは美術館に貫入するような超巨大な構造物。絵画や立体作品が空間に展示されるのではなく、この構造物による空間の変容そのものが作品となっている。 豊田市美術館といえば、昨年死去した美術館建築の名手・谷口吉生による建築として名高い。同館の高橋秀治館長は「美しい建築に作家がどう対決し、解釈したのかを見ることができる。建物との格闘と建築家へのリスペクトの両