シンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングスで対中投資からのリターンが一段と悪化し、米国とインドが運用成績向上に大きな役割を果たした。 テマセクは9日、3月末に終了した会計年度の株主総利回り(TSR)を1.6%と報告。中国資本市場の低迷により、中国資産の評価が下がったという。同社は2022年4月-23年3月のTSRがマイナス5.07%だったが、これとの比較では改善した。 純ポートフォリオ価値は今年3月時点で3890億シンガポール・ドル(約46兆3500億円)と、1年前の3820億シンガポール・ドルから増えた。