「政府は何もしてないに等しい」 新型コロナウイルス感染者数は、東京では連日300人とか400人という大台を優に超えていく。その感染が全国に飛び火し、あちこちで火の手が上がっている。その日本の中心の医療を預かる東京都医師会長として、尾崎の苛立ちは募るばかりだ。 「政府の動きが見えない。何もしてないに等しいんだよ」 尾崎は筆者の取材に、何度もこう嘆いた。 もちろん医師会は自民党支持だ。尾崎自身、自民党員である。都医師会長の地位まで上り詰めながら、こういった政府批判とも受け取れる言動は、さらに上を目指すうえで賢明な選択とは言えないことは承知しているはずだ。 存在感が消えた安倍首相 ©共同通信社 それでも尾崎は、黙っていられなかった。 「ぼくは、本当に必死なんだよ」 経済優先を掲げる首相周辺への怒り あの時もそうだった。 3月下旬から東京の感染者数が急に増え始めた。確保している病床が瞬く間に埋まっ
![「コロナに夏休みはありません」“無策の安倍政権”にブチ切れた東京都医師会長の闘い | 文春オンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bb3d42bcc4d03ecab71d1ba34a1306e34c187382/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbunshun.jp%2Fmwimgs%2Fb%2Fe%2F1200wm%2Fimg_bec1a82d97a9de2d6705956bfc3c61fa261981.jpg)