半玉(はんぎょく)は、関東地方を中心とした花柳界における年少芸妓(芸者の見習い)のことである。別名「おしゃく(しばしば雛妓の字があてられる)」「赤襟」「半線香」など。名前はかつて「玉代(ぎょくだい)」が一人前の芸者の半分であったことに由来する。全国各地に「半玉」とよばれる存在があるが、ここでは東京の半玉について述べる。 服装[編集] 髪型は日本髪で唐人髷または桃割れ、少し大きくなると結綿に結ったりもしたという。現在は鬘使用が圧倒的多数だが、かつては地毛結いであった。髪には花かんざしを飾る。 年少芸妓である半玉の着る振袖は、現代にいたるまで「肩揚げ」のついた子供仕様である。また、半玉の間は正式な座敷姿で(白塗り日本髪)お座敷に出るが関西の「舞妓」と異なり正式な形であっても裾は「おはしょり」をしているのが特徴。帯は錦の帯を半玉独特の形(通称「おしゃく結び」・一般に後見結びと呼ばれるものに近い)