『週刊少年サンデー』前編集長が語る。マンガ創作の原動力「大好きなマンガのことだけをひたすら考えていられるのが楽しい」 出版不況下、未曾有の危機に陥っていた『週刊少年サンデー』を復活させた市原武法・前編集長。「少年マンガは農業。新人作家や若手編集者を育てるのが仕事」という信念を貫徹することで誌面に活気を取り戻し、「古見さんは、コミュ症です。」「葬送のフリーレン」など数々の大ヒット作を世に送り出した。その市原さんが4月半ばに小学館を退職。マンガ原作者としての再出発を宣言した。なぜ、この時期に転身なのか。その真意について伺った。 (構成・撮影:丸山剛史/執筆:木村光一) 市原武法●いちはら・たけのり 1974年、東京都生まれ。成蹊大学経済学部卒。1997年、小学館入社。『週刊少年サンデー』編集部に配属され、あだち充、西森博之、満田拓也、田辺イエロウ、モリタイシら人気マンガ家を担当する。2010年