日本生まれのハンバーガーチェーンだからこそ、日本人の味覚を大切にした食品を提供したい―。豚と牛肉のあいびき肉(パティ)と特製ミートソース、フレッシュトマトをこだわりのパン(バンズ)でサンドした「モスバーガー」。1972年の発売以来、不動の人気ナンバーワン商品となっている。太田恒有商品開発部商品開発グループリーダーは「モスバーガーを超えるために新商品を開発している。知れば知るほどよい商品」と舌を巻くほどだ。だが、商品企画のプロをうならせるモスバーガーを開発したのは、ハンバーガーのプロではなく、日興証券(現SMBC日興証券)を退社し脱サラしてモスフードサービスを創業した櫻田慧氏だった。こだわったのは、日本人の舌に合う日本人のためのハンバーガーづくりにあった。 日本生まれのハンバーガー ハンバーガーチェーン「モスバーガー」を展開するモスフードサービスが産声を上げたのは、東京都板橋区に1号店となる
夏目漱石の短編「二百十日」の1コマ。 -阿蘇を旅する二人が鄙(ひな)びた旅館に投宿、いささか気の利かない「下女」とのあいだでユーモラスな会話がかわされる。 「姉さん、ビールも序でに持ってくるんだ。玉子とビールだ。分ったろうね」 「ビールは御座りまっせん」 「ビールがない?」(中略) 「ビールは御座りませんばってん、恵比寿なら御座ります」 恵比寿はもちろん、ヱビスビール(当時は「恵比寿ビール」)のこと。漱石が熊本の旧制第五高等学校に赴任したのは明治29年で、4年余の熊本生活を送った。この間に阿蘇を旅しており、この短編はそれを下敷きにしている。このころすでに、ヱビスビールは阿蘇の旅館にも浸透していたことを示している。 122年の長きにわたるブランド力 ヱビスビールの発売は1890(明治23)年。サッポロビールの前身・日本麦酒醸造會社が87(明治20)年に設立されて3年後のことだった。本格的なビ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く