金曜日のソーシャルメディアインサイトをお送りします。アクトゼロの黒沼(@torukuronuma)です。 半沢直樹とあまちゃんでテレビドラマ界がにぎわう中、宮部みゆき原作の「名もなき毒」のドラマを見てました。原作のファンだったのですが、とても良いドラマでした。作品の中で主人公の義父にあたる大実業家が、次のようなセリフを口にします。原作から引用します。 「究極の権力は、人を殺すことだ」 義父は続けた。口調は淡々としているが、目が光っている。 「他人の命を奪う。それは人として極北の権利の行使だ。しかも、その気になれば誰にでもできる。…そういう形で行使される権力には、誰も勝てん」 ―宮部みゆき『名もなき毒』 どれだけ権力の頂点にいても、強力な個人の意志の前では自身を守るすべがないという意味合いで語られます。「名もなき毒」は2007年の作品です。 今となっては人を殺めるまでもなく、個人が個人の決断