10月第2週は特異的な週だったのか、幕張のCEATECからパシフィコ横浜のCanon Expo、その間にはさまざまな発表会、記者会見があり、テック系記者は大忙しというよりも“取捨選択”をせねばならなかった。そんな中、テクノロジージャンルを得意とするジャーナリストの立場で、唯一、ドストライクで楽しめたのが、ソニー・ホンダモビリティの川西泉社長のグループインタビューだった。 この川西社長は、普通のクルマ担当記者では、なかなかうまく真意を引き出すことが難しい。それは記者としての能力や知識の問題ではなく、川西氏自身の思考や付加価値の源泉となる領域に、通常の自動車メーカーとは異なる視点があるからだ。 あまり強調しすぎると言葉が一人歩きしてしまうだろうが、誤解を恐れずに言えば、彼の頭の中にあるのは「ソフトウェア開発者たちがワクワクとした気持ちで面白がりながら、オモチャのようにEV向けのアプリやコンテン
乗りものニュース ›› 特別企画 ›› 世界初のEVタンカー2番船「あかり」竣工 もう船の仕事は特殊じゃない! 物流を守るために必要な“革命”〈PR〉 世界初のピュア電動タンカーの2番船「あかり」が完成しました。内燃機関に頼らない完全ゼロエミッションの船は、特殊な環境のイメージがある船での“働き方”をも変えるインパクトを持っています。 世界初のEVタンカー2隻目が揃う! 何が変わる? 世界初の“ピュア電動タンカー”として旭タンカー(東京都千代田区)が発注した「あさひ」。その完成から約1年が経ち、ついに2番船の「あかり」が完成しました。社会的要請であるカーボンニュートラルを海運業界として強力に推進する、その象徴的な船となるだけでなく、「海の働き方改革」をもたらす存在となりそうです。 拡大画像 竣工した「あかり」。497総トンは一般的な内航貨物船サイズ(深水千翔撮影。以下同)。 「あかり」(4
ヤマハ発動機・日高祥博社長に聞く「EVの先行き」 エンジンはなくならない:ヤマハ発動機の展望【後編】(1/6 ページ) コロナ禍を追い風にして好業績を上げているヤマハ発動機。記事の前編【海外売上比率9割の衝撃 ヤマハ発動機・日高祥博社長が2年連続「DX銘柄」に押し上げた軌跡を追う】では、同社がいかにしてDXを推進してきたかに迫った。 同社は電動アシスト自転車や自動運転搬送車両などパーソナルモビリティでも存在感を発揮している。 後編では、「電動アシスト自転車は欧州などからの注文が急増して生産が追い付かない状態」という日高祥博社長(高は正確には「はしごだか」)に、同社が得意とするパーソナルモビリティの展望やEV(電気自動車)の先行きなどを聞いた。 日高祥博(ひだか・よしひろ)1987年にヤマハ発動機に入社、2013年MC事業本部第3事業部長、17年に取締役上席執行役員、18年から社長。20年か
東日本大震災からもうすぐ10年。直後に起きた東京電力福島第一原発事故は、日本人のみならず、世界の人々に原発の危険性を知らしめた。世界では現在、440基の原発が稼働しているが、世間の原発に対する反発は根強い。そんな中、「第4世代」と呼ぶ次世代原子炉を開発する会社に出資し、5年後の試験運用を目指す人物がいる。あのビル・ゲイツ氏である。 マイクロソフトを創業し、パソコン業界を大きく変えたゲイツ氏が目下挑んでいるのが気候変動問題だ。2000年に妻のメリンダ・ゲイツ氏とビル&メリンダ・ゲイツ財団を設立し、アフリカや東南アジアの貧困地帯などを訪れるうちに、成熟国では当たり前の電力がこれらの地域に行き渡っていない状況に衝撃を受けたのが始まりだ。 安くて安定した電力をすべての世帯に供給するにはどうしたらいいのか。ゲイツ氏は著名な大学教授から話を聞き、文献を漁っている中で、気候変動に関する財団を運営するマイ
ヤマハ発動機の日高祥博社長(“高”ははしごだか)は14日、静岡・磐田市にある本社で報道各社のグループインタビューに応じ、政府が2035年までにガソリン車を廃止することを目指す方針を受け、ヤマハのバイクの全電動化は「技術的には可能」との見解を示した。一方で「それを顧客が欲しいかは別問題」とした。 「電動化は技術的にできないわけではない。だが、ユーザー視点を無視するわけにはいかない」 ヤマハのバイクは、グローバルで見れば趣味性が高く比較的高価格帯のプレミアムバイクとして人気を博している。速さやパワーなど走る楽しさを兼ね備えたプレミアムセグメントを電動化(EV化)することは技術的には可能だが、バッテリーを搭載することで車体が重くなり、さらに価格帯も200~300万円台に上がるとことは避けられないという。これではユーザーにとって「ハードルが高い」(日高社長)。 現実的な電動化の解としては「原付のよ
『機動戦士ガンダム』の放送が始まった1979年から数えて、2019年は40周年の節目の年だった。ガンダムシリーズの生みの親として知られる富野由悠季氏(78歳)はいま、昨年11月末から全5部構成で上映が始まった、最新作『Gのレコンギスタ』(以下『G-レコ』と表記)劇場版制作の真っただ中だ。 昨年末、富野監督が多忙をぬってインタビューに応じてくれた。筆者は子どもの時から富野監督の作品の大ファンで、「技術と戦争」に関する研究をするようになってから、監督が描き続けている「戦争と人間」「技術をどうとらえるのか」というテーマについて、いつかお話を伺いたいと思っていた。 インタビューは2時間にわたった。『G-レコ』で描こうとしたものの本質から、技術論、環境問題、GAFAへの違和感、日本という国が目指すべき道まで、富野監督のイマジネーションは広大無辺の宇宙のごとく展開し、聞くものを圧倒するが、いずれも一貫
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