大阪府泉佐野市の千代松大耕(ひろやす)市長が昨夏に「犬税」の導入検討を打ち出したのを受け、市が飼い主への啓発と見回りを強化している犬のふん放置で、1カ月あたり千カ所を超える放置現場が確認されていることが、市への取材でわかった。市はさらに啓発や見回りを強めても改善されない場合、新税を導入する姿勢で、当初めどとしていた平成26年度スタートへの条件が整いつつあるとしている。(張英壽)放置フンGメン 「きょうはかなり多いですわ」 「放置フンGメン泉佐野市」と背中に書かれた黄色いジャンパーを着た作業員の男性が話す。2月初旬の夕刻。泉佐野市内で犬のふんの回収を始めてから30分あまり。男性が手にした青いバケツは、すでに3分の2ほどがふんで埋まっていた。1回あたりの作業は2時間弱。男性は「多いときはバケツ2杯になることもある」という。ふんは植え込みにあることが多く、道具を使い手早くバケツに収めていく。 男