「愛国者」ということばがある。「自分の所属する国を愛する者」というぐらいの意味になるだろうか。「愛」とは「何事にもまして、大切にしたいと思う気持ち」だから、基本的には「心の問題」のはずだが、どうも実際の「行動」を伴わないとそうは思われない傾向があるようだ。 というわけで、「愛国者」にふさわしい行動とは何かについて、ちょっとだけ考えてみたら、3つぐらい重要な責務があるんじゃないか、と思い至った。 ま、「3つ」というのは、例の「『3つある』原則」に基づいたものなので、あまり生真面目に考えられても困る。困るのだが、この3つは、けっこういい線いっているのではないかと自分では思う。 ではここから。 (1)社会に支えられるのではなく、社会を支える側に回る 私たちの国は、私たち国民が支えている。私たちの生活は、私たちが働き、私たちが税金を納め、私たちが消費し、私たちが貯蓄し、私たちが慈善活動をし、私たち
先日ドイツのノーベル賞作家が、実はナチスの親衛隊だったことを告白して議論になってた。わたしは(映画「ブリキの太鼓」を見ただけで)この人の小説を読んだことがないし全然知らないので、今度読んでみてわたしなりに考えてみようと斜め前向きに考えていたのだけど、今日はこれとは違うショックなことを知った。 こっちは別に今まで隠していたわけではなく、当時の新聞にしっかり本人が書いてることなのだけれど、「オズの魔法使い」の原作者ライマン・フランク・ボームは、アメリカ原住民を皆殺しするべきだと主張し、新聞の社説にも書いていたんだと。オズの魔法使い(1900)が出版される10年くらい前の南ダコタ新聞にこう書いている。以下ウィキペディアから抜粋、あとわたしの訳。 The Whites, by law of conquest, by justice of civilization, are masters of t
夏季連休でブログをお休みしていた間のネタで、だいぶ古くなりますが、連休初日の12日付読売新聞の解説記事から。 埼玉県ふじみ野市営プールで起きた女児の死亡事故。自治体や企業による安易なコスト削減策が、事故の一因になっているのではないか。… 死亡事故を起こしたプールの管理は、1155万円で市から民間に業務委託され、そのまま下請け業者に丸投げされていた。事故当時、プールにいたのは現場責任者、看護師のほか、監視員13人の計15人。監視員のほとんどは高校生のアルバイトだった。 この事故は、コスト削減に走る自治体や企業の実態を物語る典型的なケースと思われる。プール監視は、何もなくて当たり前。極端に言うと、事故さえなければ、監視員の人件費は「無駄」な出費に近く、アルバイトで事足りる、との判断が働いても不思議ではないだろう。 求人情報誌などによると、プール監視のアルバイト料は時給800円〜900円。ちなみ
本田由紀先生のブログ「もじれの日々」で、ちょっとしたやり取りがありましたので、若干のコメントをつけて記録にとどめておきます。 http://d.hatena.ne.jp/yukihonda/20060821#p3 本田先生が、「ある会議の場で」「某大手製造業企業の方がおっしゃっていたこと」として、次のような内容を引用されたところから始まります。 曰く、「この企業はグローバルに経営を展開する企業であり、人材獲得についてもグローバルなベースで考えざるを得ない。景気が向上する中でもこの企業は新規学卒正社員採用数を増やしてはいない。採用対象は超エリート技術者と経営幹部候補に限定されている。前者は院卒に限定されており、後者についてもできればMBA取得者の採用を期待している。いずれについても、世界の大学ランキングの中で東大よりも上の大学からの採用をねらっている。多くの職場にはインド人IT技術者が複数採
エラー内容 以下のいずれかの理由により、該当するコンテンツを表示することができませんでした。 コンテンツの公開が終了した。コンテンツが削除された。 指定したURLが間違っている。その他、やむをえない事情があった。 ご不便をお掛けして申し訳ございません。 何卒よろしくお願いいたします。 イザ! イザ!トップへ戻る
私が前のエントリで提案した、北大で金成マツノート翻訳事業を継続せよ、という提案、実はかなり微妙な問題をはらんではいる。これは別の所でも書かれていたことであるが、少数者の搾取という問題と関わる。アイヌ研究を含む「民族学」「言語学」という分野が、しばしばアイヌを研究客体としてしか見てこなかった、という現実をふまえるならば、実際は大学という場で金成マツノートを研究するということに危惧を覚えるのは当然なのだ。だからこそおそらく大学ではなく、自治体で文化庁の補助を受けて細々と行われてきたのであろう。そしてその細々とした事業すら打ち切られようとしている。日本に度量があれば、たかだか数百万の金に目くじらを立てないはずなのだが、今の日本はそれだけの度量すらないようだ。実学にしか関心のない、文化程度の低い国になる、これがこの国の選択なのだから、そもそも文学部すら存立が危ぶまれる。 このような現状では、もはや
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く