なげなわぐも観察日記
しかし実は街宣行為の評価は主論点に無関係である。それは、今回の事件で問われたのが市民には問題に立ち向かう義務があるのかという点だからだ。いま、右翼による街宣の危険性は実際にあり、それを受けると世間からのホテルの評価が低下すると仮定しよう。裁判所の命令が出た以上ホテルは開催を受け入れるべきだったと言う人は、その負担をホテルが甘受すべきだということを含意している。だが、悪いのは(という視点に立つならば)そもそも街宣をかける右翼であり、「うるさいから」という理由でその騒音の発生に誰が責任を負っているのかということを考えずにホテルの評価を低下させる世間のはずである。なぜそのツケをホテルが支払わなくてはならないのだろうか。もちろん自由かつ自発的に契約関係に入ったのだからという説明はできる(そのリスクを考慮しても引き合うと思ったんだろう?)。だが、であればその計算が間違っていた(と思った)際に、適切な
いや私は結果的に意見の違う相手より整合性とか統一性とかのない人間の方がキライなんだよ(挨拶)。川人先生からご本をいただいたときにも少し書いたけど、統一性のある人は同意しなくても尊敬してますよ。共産党は結構好きで時々一票入れてるとかね。「右とか左とかはいい。上か下かだ」とか学生にも言うわけですが、だって立場が違っても統一性のある相手の行動は予測できるけど馬鹿はそうじゃないからねえ。私個人としては根元的他者の接遇とかぜんぜん好まないので(というかそれが本当に根元的な他者だったら私はその訪れを認識できないのではないかとか理論的には思うところであるし)、右だろうが左だろうがわけわかんないのがキライなんです、少なくとも私の自意識としてはね。それはおまえの実存的脆弱さに由来するのだろうとか言われたらそうだねえというか、実存の強固な人間が根元的規約主義とか主張しないよねえという気がする。いや心弱い生き物
追憶の1980年代の書店 eラーニングが終わった。 とても貴重な体験ができた。「この先、どうなるのかぁー」と間抜けな弱音を吐きながら、モニター受講を終えた。 途端に、読みたい本が増えて困った。『海辺のカフカ』『ペスト』……。その中に、ジュンク堂池袋店副店長の田口久美子さんが書いた『書店風雲録』(ちくま文庫)がある。 1980年代といえば、今の大学生たちが生まれる前、あるいは幼年時代をすごしていたころ、マイケル・ジャクソン、プリンス、マドンナなどアメリカから次々とスーパースターが現れて、トム・クルーズが(下品な言い方で好まないが)セックス・シンボルだった頃、おずぎとピーコの映画評論が快進撃をしていた頃、日本に「ポスト・モダン」「ニューアカデミズム」「構造主義」「パラダイム」という、人文主義的な、ある意味「ルネサンス」のような、「風」が吹いていた。その風を作り出していたのが、西武文化であり、西
というわけで、久々のエントリなわけですが、今日も尻馬エントリです。 機能やボタンが多すぎ!! 使いにくいUIのデジタル家電が発売されてしまう本当の理由 "Less is more"なもの作りと合議制と というwa-renさんと中嶋さんのエントリを読んで、書こうと思ったエントリです。バーナンキの話は今日も書きません。すいませんが、なんか書く時期を逃したというか。いつものよーに引用から入りますが、 ズバリ言ってしまうと既存機能に上乗せする企画は通すのが簡単だし、リスクが少ないからだ。 機能やボタンが多すぎ!! 使いにくいUIのデジタル家電が発売されてしまう本当の理由 - キャズムを超えろ! というのと、 理想的には、映画の「監督」や建物の「アーキテクト」のようにデザインに関して全権を委ねられる人を一人選び出し、「その人に賭けた」もの作りをするしかないと思うんだが。 "Less is more"
asahi.com:「求人広告の賃金虚偽」 沖縄出身者ら派遣会社など提訴 - 社会 http://www.asahi.com/national/update/0218/NGY200802180014.html 愛知県豊川市の人材派遣会社と契約していた沖縄県出身の元従業員ら7人が募集広告と実際の賃金との差額の補償を求めていた問題で、7人は18日、賃金に関する詐欺行為などで精神的苦痛を受けたとして、派遣会社と派遣先の自動車部品会社を相手取り、慰謝料などとして計約3200万円の支払いを求める訴えを名古屋地裁に起こした。 訴状などによると、7人は20〜30代の男女で、沖縄の情報誌で「月収31万円以上可」「賞与30万円以上」などとする派遣会社の求人広告を見て応募。06年5月〜07年2月に愛知に移り、派遣会社と契約して愛知県豊田市のトヨタ自動車関連の同じ会社に派遣された。 しかし、7人の月収は寮の家賃
前回コラムで、たばこを購入するときに必要となる成人認証ICカード「タスポ」の理不尽さを指摘した。思いがけず多くのコメントをいただいた。ものかきとしては反響があるのは最大の喜びなのだが、言い足りなかったポイントをあえて追加したい。 それは、「タスポ」が象徴する官僚システムの「思い上がり」についてである。筆者が「タスポ」を問題視したのは、たばこ購入という個人の嗜好に属する部分に、官僚がずかずかと土足で入り込む、そのいかがわしさ、おぞましさに対してである。 コメントで「タスポ」賛成の方の大半は非喫煙者である。日ごろ、たばこの「煙害」に悩まされておられるのだろう。未成年への販売を規制するのも大事だろうが自動販売機そのものをなくせ、という意見も少なくなかった。 筆者の立場を明らかにしておかないとフェアーではないと言われそうだから、あえて書く。当方は、アルコールは体質的に受け付けないが、ヘビース
レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 国内にいる全ての医師を国家で召し上げて、政府の人達が、地域の需要に応じて 医師の配置を決めればいいんだと、今でも思ってる。毛沢東国家主席がかつて行った、 「文化大革命」の時みたいに。 世の中から「開業医」という仕事はなくなって、地域の基幹病院には、 医師があふれかえる。ベッドも医療費も限られてるから、 外来の待ち時間は倍ぐらいになって、医師の給与は半分以下になる。 その代わり、人手が増えるから、当直明けには家に帰れるし、 勤務する日はものすごく忙しいけれど、週の半分ぐらいは、 もしかしたら仕事しなくても大丈夫。 国家管理と自由化と 全体主義とか大好物なんだけれど、インフラ事業を国家で管理すると、たいてい大失敗する。 たとえば農業ならば、ソビエ
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