長崎県大村市の児童養護施設に入所していた小学3年の女児(9)を母親(32)がオランダに連れ去った事件で、母親は、虐待を受けた子供を強制的に児童養護施設などに入所させる措置に反対する団体をインターネットを通じて知り、同団体メンバーの大学生馬場恵一被告(43)(岡山市、所在国外移送略取罪で起訴済み)と連絡を取り女児を連れ去っていたことがわかった。 連れ去りには女児の祖父の無職迫田星被告(81)(大阪府高槻市、同)と、母親の元同僚の職業不詳奥田健作被告(28)(兵庫県伊丹市、同)もかかわっていた。 母親によると、女児の児童養護施設への入所を巡り、福岡高裁が強制措置を認める決定をした後の昨年7月、この団体を知り、「子供と一緒に暮らすにはどうすればいいか」などとメールで相談。「施設から連れて帰るしかない」との回答があった。10月下旬、馬場被告と岡山市内で合流、そのまま女児が入所していた大村市の施設に