長野市立図書館がインターネット上での音楽配信サービスを始めた。県内の公立図書館では初の試みで、全国では岐阜市図書館、高山市図書館(岐阜県)に次いで3例目。 今月2日から導入したのはナクソス・ジャパンが運営する図書館向け音楽配信サービス「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」。図書資料購入費が削られてCDを十分にそろえられず、利用者から不満もあることから決めた。 図書館の窓口でIDとパスワードの交付を受けると、自宅などのパソコンでクラシック、ジャズ、民族音楽など約42万5000曲(CD約3万枚)が聴き放題となる。IDとパスワードは市内の2図書館で無料取得でき、有効期限は2週間。ただ、曲のダウンロードはできない。 市が同社に支払う年間利用料は17万9000円。市立図書館は「購入や保管スペースが不要な上に、資料と管理面のコスト軽減や、利用者に質の高いサービスを提供できる」と話している。【福田智沙