試合をするノブ・ハヤシさん(右)。左は中迫剛さん=2004年6月、静岡エコパアリーナ(撮影・荒木孝雄) 決して退かない闘い方で知られる人気格闘技のK-1選手、ノブ・ハヤシ(本名・林伸樹)さん(30)が、急性骨髄性白血病で闘病中だ。同じK-1の元王者、アンディ・フグさん=享年(35)=の命を奪った病気。アンディさんと最後に対戦したノブさんは「アンディのためにも」と病に立ち向かい、病状は徐々によくなっている。ノブさんを再びリングに立たせようと仲間は基金を設立し、支援を呼びかけている。 立ち技格闘技であるK-1のリングで活躍していたノブさんが「風邪が治らない」と自宅近くの病院へ行ったのは今年1月。大学病院を紹介され、受けた血液検査の結果は急性骨髄性白血病という難病だった。 「初めは何のことか分からんかった。(平成12年に急逝した)アンディと同じ病気やな、とだけ思った」。ノブさんは自ら館長を務める