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ブックマーク / arisan-2.hatenadiary.org (8)

  • 図書館論議・補足 - Arisanのノート

    きのうの記事に、予想外に反響があったので、少し補足します。 行き場所のないホームレスの人等が町にあふれていて、それが図書館にやってきて席を占拠してたりする。 こういう状態になるのは、たしかに「行政の怠慢」が主因で、図書館でどうこうできる問題ではない。 それはそうでしょう。 実際問題、非常勤を含めた図書館員の人なり警備の人なりが、その人たちが行き場所がないことが分かっていながらも、居つかせないような対処をせざるをえないというのは、図書館で働く人たちのせいではありません。 しかしぼくが言いたいことは、図書館が業務の一環としてホームレスへのケアを行うかどうか、といったことではありません。 人命に関わることは最優先とされるべきだと思いますが、そもそもそういうことを図書館のようなところが担わされているということが不当なので、必要なのは、その不当さ(「行政の怠慢」)を批判していくことの方です。 「締め

    図書館論議・補足 - Arisanのノート
    rajendra
    rajendra 2008/05/10
    不当さの責任を行政に転嫁しているのは誤りではないか。むしろユーザーこそが、「待て、そいつは俺たちの仲間だ、だから追い出すな!」と声を挙げるのでなければ。
  • あるべき図書館(公共施設)とは - Arisanのノート

    『葉っぱの「歩行と記憶」』さんで、「図書館を考える」というテーマで、しばらくエントリーを固定されるそうです。 http://d.hatena.ne.jp/kuriyamakouji/20080608/p1 じつはぼくも、図書館業界で働いてたことがあるので、何かを書きたいのですが、具体的な提案のようなことは書けません。 色々思うことはあるのですが、ここではポイントと思うことをひとつだけ書いておきたいと思います。 とくに都市部の図書館の場合、ホームレス的な人がずっと居ついて困る、という悩みや苦情が、必ずあります。 このことが、「誰もが居心地のいい場所」としての図書館ということや、「を落ち着いて読める場所」という機能とは、矛盾することとして語られるわけです。 しかし、そもそもそういう人がなぜそこに来るかというと、他に居られる場所がないからです。真夏の炎熱や真冬の寒さをとりあえず避けて身を休める

    あるべき図書館(公共施設)とは - Arisanのノート
    rajendra
    rajendra 2008/05/09
    図書館の存在意義は「ホームレスがサバイブするのに必要な情報を提供する」ことによって果たされる。応えるべきでないニーズに応えるのは問題を隠蔽することに等しく、その役目は(緊急避難以外は)負うべきでない。
  • 大阪市「学歴詐称」問題について - Arisanのノート

    http://www.asahi.com/national/update/0627/OSK200706270111.html 1000人近い停職者を出した大阪市職員の「学歴詐称」問題だが、関市長は、「個人の問題。組織に詐称を許した原因があるとは思わない」と言ってるので、このまま幕をひくつもりだろうか。 マスコミもちょっと温度差があって、TBSや毎日放送は、世界陸上を放映するということがあるためだろう、どうもこのことの追及には及び腰のようだ。 各紙を見比べたわけではないけど、たまたま見た28日付け産経新聞大阪版一面の署名入り論評と関連記事は、この件についてしっかりした批判を書いてたと思う。 その産経の論評にも書かれており、上記の朝日の記事のなかにもあるように、このことの大きな問題は、「来なら合格していた受験者の採用の機会を奪った」ということだろう。これは、ぼくも記事を読むまでそのことに気づ

    大阪市「学歴詐称」問題について - Arisanのノート
  • 『労働ダンピング』を読んで - Arisanのノート

    話題になっているだが、あまり要約のようなことは書けないので、主に感想だけを書くことになると思う。 労働ダンピング―雇用の多様化の果てに (岩波新書) 作者: 中野麻美出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/10/20メディア: 新書購入: 5人 クリック: 201回この商品を含むブログ (70件) を見る 著者は、非正規雇用と正規雇用の双方の労働者が置かれている現状を、「労働の商取引化」とか「雇用の融解現象」という言葉で表現する。著者のいう「労働のダンピング」が、労働者全体の生活と権利、そして身心の健康や生命まで脅かしている現状への警鐘として、書は書かれている。 このには、その生々しい実例や、詳細な分析が書かれていて圧倒されるほどだ。 ここに引かれているような労働現場の実情というのは、ぼく自身にとっても身近なことなのだが、このように書かれているものを読んで、その実情のひどさが

  • 人の命と公園について - Arisanのノート

    各地で台風による大きな被害が出ているようで、お見舞い申しあげます。 大阪ですが、先日のエントリーで紹介した長居公園の「大輪まつり」、月曜日も行われることになってます。 手前味噌ですが、ここのブースのひとつで、ぼくが先日行ってきた北海道猿払での遺骨発掘のワークショップに関することも展示されてるはずです。こちらに関心のある方も、ぜひ行ってみてください。 ところで、そのエントリーのなかで、野宿者の人たちのテントの強制排除が長居でも行われるかもしれない、ということを書きました。 ぼくは門外漢ですが、それについて少しだけ思うことを書いておきます。 ぼくには、公園に野宿者の人たちのテントがずっと存在し続けるという状況が、その人たち自身にとって、またぼくたちひとりひとりにとっても、望ましいものなのかどうか分かりません。 まず、住むところを失って否応なく野宿せざるをえない人たちが続出してしまう、いまの社会

    人の命と公園について - Arisanのノート
  • 人間関係について - Arisanのノート

    ブログのトップに掲載している北海道でのワークショップに、急遽参加することにした。都合で最初の札幌の方には行けないので、稚内の近くの猿払というところで行われる遺骨発掘と、参加者同士・地元の方たちとの交流の現場に直接お邪魔する予定だ。 ぼくは元来、こういう共同生活をするような場がすごく苦手なのだが、数年前に始めて参加してから、夏冬と年二回行われるこの催しには、かなり頻繁に参加してきた。 それは結局、その場に縁とか魅力があるということなのだろう。それに今年の場合、大阪は暑すぎる。オホーツク海近くの気候も、正直大きな魅力である。 ところでかんがえてみると、ぼくは、このワークショップに関連した人間関係というのは少なからずあるが、それ以外の人間関係、とくに友人関係といったものは、「絶無」という言葉に近いほど薄い。 5年以上続いている友人関係は、この関係以外ではまったくないはずだ。そして、あまり詳しく書

    人間関係について - Arisanのノート
  • 新しい貧困について - Arisanのノート

    以前にも少し紹介した酒井隆史の『自由論』というは、2001年に出版され、90年代の終わりからこの年までに書かれた論考を収めているのだが、いま現在日で起こっている状況について理解するためには、もっとも重要なのひとつだろうと思う。 とくに、後半のいくつかの章に収められた文章は、現代のこの国における新たな「貧困」の状況を、アメリカなどの例をひきながら予見したような内容になっている。その一節をヒントにして、少し考えてみたい。 「自由」の言説 たとえば、「<セキュリティ>の上昇」と題された章のなかで、「アンダークラス」と呼ばれるアメリカの新たな貧困層についての言説を分析しながら、酒井はネオリベラリズムについて次のような特徴を指摘する。 ネオリベラリズムは、福祉国家的理念やケインズ主義を特徴づける社会保険や社会化するリスク管理の形態を拒絶して、リスクを個人化することで「個人を責任主体に形成し、競

    新しい貧困について - Arisanのノート
  • ワーキングプア・誇りについて - Arisanのノート

    「ワーキングプア」をとりあげたNスペのことを書いたきのうのエントリーだが、予想外に反響があった。やはりテレビ番組をとりあげると反響が違うというのは知ってるけど、この話題はとくに多くの人が切実なテーマとして見たのだろう。 あとで、他のサイトを見ると、いくつか告知がされているところがあって、放映前から注目されてたことが分かる。構造的な問題として、こういう社会の現状をとりあげたのは、すごく大きな意味があった。 最近、NHKはなかなかいい番組を作ってると思う。 また今回の番組の場合、実例として取材を受けカメラの前に立たれた、いわば「当事者」の方たちの存在感というものも、たいへん大きかったと思う。 お名前は「仮名」ということだったが、顔を出して、しかも自分の生活ぶりや経済状態などや、自分の意見・気持ちまで、あんなにしっかり出せるというのはすごい。もちろん、なにがしかしっかりしたものを持ってる人たちだ

    ワーキングプア・誇りについて - Arisanのノート
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