【藤井裕介】電子メールなど、パソコンや携帯電話を使ったコミュニケーションが広がる中、若い世代を中心に、手紙は手書きで書くべきだと考える人が増えていることが、24日に文化庁が発表した2012年度の国語世論調査でわかった。ただ、実際に手書きをしている人は減っていた。同庁は「手書きの機会がなくなってきて、かえって手紙は手書きをするものだという意識が出てきているのではないか」とみている。 調査では、手紙について「なるべく手書きで書くようにすべきだ」と「手書きにこだわらないようにすべきだ」のどちらの考えに近いかを尋ねた。「手書きにすべきだ」と答えた人は50・2%で、同じ質問をした04年度の前回調査から2・4ポイント増えた。年代別では、30代までは手書き派が50%以上を占め、前回の割合を上回った。特に16〜19歳は62・2%で前回より17・6ポイントも増えた。 実際に手書きをしているのかどうかをみ