会談に臨む自民党の浜田靖一国対委員長(中央左)と立憲民主党の安住淳国対委員長(同右)ら=8日午前、国会内(春名中撮影) 自民党が、派閥の政治資金パーティー収入不記載事件を受けた衆参両院の政治倫理審査会を巡り、野党の攻勢に直面している。計70人以上の所属議員が審査を要求されており、出席の強制力はないが、拒めば後半国会の運営に悪影響を及ぼす可能性が高い。一方、圧力に屈すれば党内の不満が執行部に向かいかねず、難しいかじ取りを強いられそうだ。 立憲民主党と日本維新の会、共産党は8日、衆院政倫審に出席していない自民議員44人の審査を求める申立書を田中和徳政倫審会長に提出した。野党筆頭幹事を務める立民の寺田学氏は提出後、記者団に「反省しているかどうかは、今回の申し立てへの態度に表れる」と主張した。 審査は政治的、道義的責任を問われた議員本人の申し出か、委員の議決で行われる。議決の場合、委員3分の1によ