この場合、データを変動させる要因は各人の血圧の個人差と時期の2つと考えられ、このようにデータを変動させる意味のある要因が2つある場合を二元配置分散分析といいます。 各人の血圧の個人差を誤差と考えてしまえば、これは水準数が3である一元配置分散分析になります。 しかしこれは同じ人で時期を変えて3回測定した対応のあるデータですから、各人の血圧の個人差を誤差から分離して効率の良い分析をすることができます。 通常の二元配置分散分析では一方の要因は効果を分析するのが目的ではなく誤差を減らすのが目的であり、「ブロック因子」と呼ばれています。 では誤差に相当する要因は何でしょうか? それは、時期(または薬剤)による血圧の変動パターンが5例の人によって異なるという要因です。 平ったくいえば、血圧の下がりぐあいが人によって違っていることが誤差になるのです。 これを人(要因A)と時期(要因B)との交互作用(要因