一般用のアライのヘルメットはFRP(繊維強化プラスチック)でできているが、F1ヘルメットは規定のため超高性能カーボンファイバーで作られている。角田の「GP-7」が税抜き約50万円もするのはそのため。だが違いは素材くらいで、安全性は遜色ないという。 実際に角田モデルを手がける中里さんも、「サイズはM。彼は少し頬がこけているので、あごの部分のチークパッドをワンサイズ太くしていますが、純正品をカスタマイズするというより味つけをした程度です。私の印象では、トップレーサーほど要求は少ない。彼らは集中力を研ぎ澄ませて戦うので、わずかな違和感は気にならないのだと思います」 つまり角田は、一般ユーザーとほとんど変わらないヘルメットでF1を戦っている。実際にカーボン規定がなかった時代のプロストやマンセルは、当時の一般ユーザーと変わらないヘルメットでレースに臨んでいたのだ。 「F1レーサーと一般ユーザーで命の
![「F1レーサーは偉大だけど…」角田裕毅も愛用するヘルメットの老舗が、“F1用”のフルオーダーメイドを手掛けない“深い理由”(熊崎敬)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5f6ac92ac8e987719b6dc011d2d01e5d9a4fb990/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F3%2F0%2F-%2Fimg_305b173cc07dea237c841d219161669f193092.jpg)