フランス屈指のエリート養成校であるグルノーブル政治学院で、何人かの学生から「イスラモフォビ(イスラム嫌悪)」とのレッテルを張られた教師が4カ月間の停職処分を受けたことで、フランス国内で波紋が広がっている。地元当局は学校への資金提供を打ち切ることを発表し、政府からも学校に対する糾弾の声が上がっている。 仏メディア『フランスアンフォ』によると、今年の3月4日、グルノーブル政治学院の複数の学生たちが、大学の入り口に「講義室にファシストがいる。イスラム嫌悪は人を殺す」という見出しのもと2名の教授の名前を載せたポスターを貼った。このポスターは学生組合によってすぐにソーシャルネットワーク上で拡散された。 ポスターに名前が載せられた2名の教授のうちの1人、クラウス・キンザー教授は25年間同大学でドイツ語を教えてきた。...