「小沢一郎のどこが悪い」と私の先輩である金子秀敏専門編集委員が書いている。「マスコミの小沢たたきは、どこがどう悪いのか、あいまいで、ヒステリックなバッシングに終わっている」と(2日本紙夕刊、東京版)。大事な局面なので反論しておきたい。 金子コラムの論旨はこうだ。問題は、なぜ、西松建設が「陸山会」(小沢民主党代表の資金管理団体)に多額の献金をしたか、である。それを説明すべきは西松建設だ。西松が何を期待したかまで小沢が説明する筋合いではない。メディアに登場して背景を語る、姿の見えない「関係者」を国会に呼んで解明すればいい--。 そうだろうか。西松の意図は西松に問えというのは言わずもがなである。一方、小沢は明日の首相候補だ。西松の意図を西松に代わって説明する義務はないにせよ、不透明な金脈について受け取った側の説明を期待されて当然だろう。 ところが、記者会見こそよく開かれるけれども、「浄財の出所は