陸上世界選手権第5日(19日、ベルリン)女子800メートルで優勝したキャスター・セメンヤ(18)=南アフリカ=がレース後、性別疑惑を指摘され、国際陸連が医学的な調査を始めた。ピエール・バイス事務局長が明らかにした。 セメンヤは、前回優勝した2位のジェプコスゲイ(ケニア)に2秒以上の大差をつけ、今季世界最高の1分55秒45で圧勝。最後の200メートルだけで20メートル近い大差をつけた。昨年までの自己ベストは2分4秒23。急激な記録の伸びと逆三角形の体形などから、海外メディアの間では疑惑がささやかれていた。 ただ、本人は子供のころから女の子として育っており、同陸連も「競技以上に彼女の人間としての問題になる。非常に繊細な問題であり、慎重に扱わねばならない」(デービス広報部長)と歯切れが悪い。 セメンヤは圧勝にも笑顔を見せず、記者会見も欠席。バイス事務局長は「疑っているのではなく、当然女性だと思っ