グーグルが、新しいセキュリティスキームを発表した。その内容は、AIを使って「デジタルの未来を安全にし、力を与え、促進する」ものだと説明されている。また、このAI Cyber Defense Initiative(AIサイバー防御イニシアティブ)の一環として、AIを利用した「Magika」という新しいツールがオープンソース化される。MagikaはGmailユーザーを問題のあるコンテンツから守るためにすでに使用されている。 「防御側のジレンマ」 2月16日にミュンヘン・セキュリティ会議で発表されたAI Cyber Defense Initiativeは、グーグルがAIを展開してきた経験によって「防御側のジレンマ」なるものを克服できるという同社の信念を伝えるものだ。 防御側のジレンマとは、攻撃側は最も防御の強いネットワークに侵入するために、1つの穴、1つの新たな脅威を見つけるだけでよいのに対して