いま世間を騒がせている、7Pay(セブンペイ)の不正アクセス事件。 フィンテック系の事業者が台頭し、競争が過熱化する中で、サービス提供会社と開発会社がセキュリティホールを見抜けず、約5500万円もの被害が出たこの事件は記憶に新しい。 今回の事件に代表にされるような「不正アクセス」を未然に防ぐためのヒントとなるのが「マイナンバーカード」だ。 しばしば悪者的に揶揄される存在であるマイナンバーカードが、なぜ不正アクセス防止のヒントになるのか。 本コラムでは、エストニアに拠点を置く筆者が、同国でいかにe-ID(エストニア版マイナンバー)が不正利用を防止するための認証技術として活用されているかを紐解き、日本のマイナンバーカードの活用の可能性を探る。 なぜマイナンバーカードが不正アクセス解決の鍵になるのか 技術者の世界では、しばしばユーザビリティとセキュリティのトレードオフ問題が議論される。 ユーザー