昨年12月、米レンタカー大手・ハーツ(Hertz)がBEV(バッテリー電気自動車)2万台を売却して順次ICV(内燃機関搭載車)に切り替えることを運輸当局に通知し、売却を開始した。2万台は同社が米国内に保有する同レンタカーの11%に当たる。そのうちの約8割、1万6000台がテスラだった。この発表から4カ月ほどを経て、すでに半数が処分されたという。なぜ、BEVはレンタカーから退場なのだろうか。 TEXT:牧野茂雄(MAKINO Shigeo) レンタカー市場からBEVが少しずつ「退場」している ハーツ・グローバル・ホールディングスは「BEVはICVに比べて修理費が高く、会社の収益に悪影響を及ぼしている」とコメントした。昨年12月の段階でハーツは、約6万台のBEVを保有していた。そのなかの2万台程度をまず売却すると発表した。新たにBEVを購入するかどうかは明らかにしていないが、追加のBEV放出の