富士通の野副州旦(のぞえ・くにあき)元社長が現経営陣に辞任撤回を求めている問題で、野副氏は7日、東京都内で記者会見し、同社の役員2人を被告とする株主代表訴訟の手続きをとったことを明らかにした。野副氏の会見での主なやりとりは以下の通り。 ――なぜ、このような行動を起こしたのか。 「すべての関係者にきちんと説明することが必要だと考えた。私は富士通を愛し、さらに強い会社に発展して欲しいと思っている。今回の行動もその延長線上にあり、トップが捏造(ねつぞう)された虚構を理由に密室で解任される異常事態を二度と起こしてはいけない」 「やましいことのないトップがわなに陥れられた。私と少しでも関係のあった人を、ただそれだけの理由で降格する粛清人事も行われていると聞く。一連の行動は、(自分の)名誉回復が大前提だ」 ――辞任を求められた背景には何があると考えるか。 「どうしてこうなったのか、私自身が知