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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI (10)

  • 石原慎太郎の目指すもの「嫌悪の狙撃者」 - 深町秋生の序二段日記

    とある仕事で、話題の人物・石原都知事のを読み返していた。 石原慎太郎の小説は、肌にあうものが少なく、代表作のひとつ「太陽の季節」も、「どうです! 若者らしいでしょう!」という押しつけがましさが嫌だった。 もっとも昔の青春小説なのだから、そう感じるのもしょうがないけれど、「太陽の季節」に限らず、まず既成モラルへの挑戦というテーマうんぬんの前に、ヨット、ボクシング、モーターボート、ナイトクラブ、親分の息子とつるんで豪遊とか、体育会系で友人自慢な感じが鼻持ちならず、なにかといえば金持ち大学生であったりとか、職業が医者という設定なども気にわなかった。「ヨットなんか知らねえよ、タコ!」というか。 もうひとつの代表作・長編「化石の森」にしても、長すぎて読めなかったが、とにかくドストエフスキーがやりたかったんだろうなあと思った覚えがある。 そんなわけで合わない作品が多いけれど、数年に一度は読み返して

    石原慎太郎の目指すもの「嫌悪の狙撃者」 - 深町秋生の序二段日記
  • コンビニ。バブル後の夢を食らって - 深町秋生の序二段日記

    たとえば私の故郷の近くに米沢市という町があるのだが、たいそうでっかい流通団地があり、それこそちょっと前まではたくさんの派遣労働者を抱えて半導体やらテレビの部品やらを作って羽振りがよかったのだけれど、金融バブルが弾けて輸出産業がぽしゃってからはどこも虫の息であってハローワークはぎゅうぎゅう状態。 工場近辺にあるコンビニも、今まで派遣のあんちゃんが、弁当やらチュウハイやらをどかどか買いこんでくれたのだが、こんな状況であるために同様に虫の息……という噂を耳にしていた。まあどこの地方でも転がっている話である。 車を脚のように使う田舎にあってはこの厳しい時代、定価で売りつけるコンビニなんて利用する人は減る一方で、この辺鄙な田舎である南陽市にすらイオン系の24時間スーパーができたこともあり、コンビニ討ち死にの風景がそこかしこで見られるわけだが、これもよく聞く話である。潰れたコンビニの建物に千円床屋や中

    コンビニ。バブル後の夢を食らって - 深町秋生の序二段日記
  • CM倫理とオトナの遊艶地 - 深町秋生の序二段日記

    最近、テレビのCMをぼさっと見ていると、消費者金融のCMよりも、「借金のご相談はこちら」とやさしく語りかけてくれる弁護士事務所のやつとか、おまとめローンを勧める銀行のやつとか、まあ多重債務者向けのCMがとても多くなった。 最近はもう朝っぱらからこの手のやつをやっていてぎょっとしてしまう。「借金……大変なの?」などと若いおねーちゃんがストレートに語りかけてくるやつがあるが、もはや時代は「ご利用は計画的に」ではなく、「計画破たん者はこちらへ」という時代に変化しているのかもしれない。チワワ犬のあのアイフルさえもコケちまったし。 しかし最近のテレビといえば、自局の番組宣伝かパチンコのCM、宝くじ、借金と、あと包茎手術と護身用具の通信販売をやれば実話系雑誌並みになれるぐらいの品のなさで、前にもそれを嘆くようなエントリを書いたが、よくよく考えてみると、昔のテレビCMに品があったのかといえば、べつにそう

    CM倫理とオトナの遊艶地 - 深町秋生の序二段日記
    rna
    rna 2009/09/19
    昔のCM動画色々
  • 深町秋生の序二段日記

    先日、夕飯どきにNHKの動物番組をぼさっと見ていた。 北海道に生きるキタキツネの親子の生態というやつで、天敵であるワシと戦ったり、巧みにネズミを捕ったりと見所満点。とにかくキツネの赤ちゃんというのが超かわいいの。 と、いっそギャル文字で記したくなるほど愛らしい。 だけど人里に近いところで住んでいたきつねの母親は、ある日車で轢かれて死んでしまうのである。路上でぐったりしている母ぎつね。しかし子供たちは寝ているだけだと思ってお母さんを起こそうとするのだ。おっぱいをせがんだり、どうにかして目を覚まさせようとして首のあたりを噛んだり、引っ張ったりするけれど、すでにお母さんキツネは生きてはいない。周囲にはハエも飛んでいる……。 「うおー、泣けるぜ」とごはん茶碗を持ちながら思ったし、じっさいウルっときたのだけれど、動物番組でああいうシーンってこれまで何十回と見てきたような気がする。親が死んじゃって、そ

    rna
    rna 2008/12/19
    「なってしまったか! 還らぬ人に!」
  • 深町秋生の序二段日記

    「あの陶酔しきったゲイ趣味丸出しの競技は一体なんなんだ!」 というようなことをフィギュアに対して正直思っていたのだけれど、こういうのは私だけではないらしい。あのスポーツにまとわりついて離れない気持ち悪さをアメリカ人が馬鹿にしないはずがない。というわけで、日米で大人気のこのスポーツを徹底的に茶化したコメディ映画「俺たちフィギュアスケーター」を見てきた。日ではどんなに人気を得ても、ビデオスルーが通例となっているコメディというジャンルの映画だが、口コミで面白さが伝わっているらしく、渋谷だけでなく新宿でも急に公開が決まるなど異例の人気を博している。 たぐいまれな才能のおかげで孤児から大富豪の養子になったシンデレラな王子キャラに「ナポレオンダイナマイト」のジョン・ヘダー。デトロイトのワルから地下スケートなる競技を経てのしあがり、副業でポルノ男優までしているという「炎のロックンローラー」タイプのマッ

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    rna
    rna 2008/01/13
    「中高生の女子選手が肌を露にした薄着のキンキラ衣装で演技する姿から、ジョンベネちゃんの美少女コンテストと同じような忌まわしい変態性を感じ取ってしまう人間」それは一言で言えば「変態」なんだ。
  • 深町秋生の序二段日記

    http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_7c8a.html(たけくまメモ 川内康範先生、首相官邸へ) いやあおもしろい。川内先生からやはり目が離せない。リアル黒幕さんにしてリアル至誠の人である。先日も「トリビアの泉」に登場してらっしゃったが、いちいち言葉を発するたびに、視聴者に緊張を強いるような効果音が用いられて、その大物ぶりを茶化されていたのがおかしかった。87歳になられても、シャツのボタンを開けて、ちらりと胸元の素肌を見せながらタバコを悠々とふかす姿は色気たっぷりであった。 川内先生の数ある伝説のなかで一番好きなのは、あの80年代最大の怪人「べたら死ぬで」のかい人21面相と対決したことだ。 戦後犯罪史最大の闇であるグリコ・森永事件で、全国の企業や消費者やメディアを恐怖と熱狂の渦に巻き込んだかい人21面相だが、けっこう多弁

    深町秋生の序二段日記
    rna
    rna 2007/12/30
    「わかい 女が 5人も 10人も チヨコレート おくりおって みんな パンパンと おなしや ないか」
  • 深町秋生の序二段日記

    あの名古屋の殺人事件にゾクっときてしまった。加害者がケータイサイトで知り合ったというやつ。あれはペッパーランチ事件と同様に背筋が凍った。 去年あたりから、心が寒くなるような犯罪が目白押しだ。過去と比べても、こんなに心が寒くなるようなことはない。昔だってヤバい犯罪はたくさんあったが、昔と今とでは犯罪の質がなんか違うのである。なにか末期的な感じがする。 去年起きた秋田の連続幼児殺人事件。それにペッパーランチ事件、そして今回のケータイサイト「闇の職業安定所」事件。この3つに強烈な寒さを感じた。その寒さの正体がよくわからなかったのだが、最近になってようやくわかった。 この3つの事件に共通するものとして、加害者らの理解しがたいズサンさというものがある。秋田の鈴香容疑者にしても、ペッパーランチの非道店長にしても、今回の3人の犯罪者にしても、あまりの計画性のなさに愕然とさせられる。名古屋の場合などは、人

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  • 深町秋生の序二段日記

    えーと、この山形は、中学生が一人でに丸まったマットへと頭を突っ込んで窒息死してしまうようなお土地柄でありまして(十代をまことに楽しく過ごさせていただいた私にとって、あれは黒人にとってのロドニー・キング事件並みにグツグツとくるものがある)、被害者とその親族に対する権利というものも何とかならんのかと思うわけですが、それでもやっぱり、一般市民が犯罪者に裁きを下すという制度には抵抗を感じるのであります。 おそらくそれはウエスト・メンフィス3(以下WM3)のような冤罪事件を知ってしまったからかもしれません。一般市民による裁きというのが、どれほど恐ろしいものかを紹介するのに、これほどふさわしいヤマはないでしょう。 すでに映画秘宝系のライター、町山智浩氏や高橋ヨシキ氏のテキストによって詳しく語られている話ではあるのですが、ネットで検索してもロクに引っかかってはこないところを見ると(そりゃ英語では山ほど語

    深町秋生の序二段日記
    rna
    rna 2007/06/28
    「自由の国アメリカというけれど、黒いTシャツ着用は田舎ではそれだけでかなりNG」俺ヤバスwwww 日本人でよかった。
  • 獣欲のペッパーランチ - 深町秋生の序二段日記

    http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070516it04.htm 「獣欲のペッパーランチ 肉まみれの暴行」「肉棒ステーキ 暴虐の汁」「大阪鉄板暴行 熱いのは堪忍!」「浪速極悪レイパー 肉や! 肉や!」 なんて半日もペッパーランチ心斎橋店について考えていた。想像の範疇を超えるブレーキのない犯罪に軽いエクスタシーを覚えてしまった。 なんにしても関西地方らしい猛々しさと猥雑さを凝縮したような犯罪である。亀田家的で清原的で青木雄二のマンガから抜け出したようなぐちゃぐちゃかつストレートな世界だ。オメーコステーキとかワレメファイナンスとか破綻信用金庫とかそういう混沌を感じてしまった。マルクス読まんかい。 近年の犯罪は大体のところ、想像範囲内におさまることが多い。スクールシューターのチョ・スンヒにしても、町田の女子中学生殺しにしても、福島の母親殺しにしても、

    獣欲のペッパーランチ - 深町秋生の序二段日記
    rna
    rna 2007/05/20
    青木雄二の漫画はこれだな→ http://d.hatena.ne.jp/asin/4838709021
  • 深町秋生の序二段日記

    http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/seiron/34073/ 今さらあの品格爺様をけなしたところで、肥溜めに向かって「てめえはクソだ」となじるくらい意味がないと思ってスルーしていたけれど、やっぱりこういうせんずり文章を見るとムカムカしてしょうがないので内容を勝手にいじってみた。ふざけやがって。いつかきっと、でかいと勘違いしているてめえのナニを切り取って口に突っ込んで黙らせてやる。 若い人たちへのの年賀状(勝手に改訂) ■人類が誇れる文化を生んだ日 ≪してはいけないこと≫ 新年おめでとうございます。君にとって、日そして世界にとって、今年が昨年より少しでもよい年になるように祈っております。といっても、少しでもよい年にするのは実は大変なことです。 君の生まれたころに比べ、わが国の治安は比較にならないほど悪くなっているとよく言われますが、

    rna
    rna 2007/01/13
    パロディによる反論
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