ダービー3度目、G1なら22度目の橋口師2着 勝負にいった。逃げて失速したジョーカプチーノをかわし、リーチザクラウンは直線で堂々と先頭に立った。武豊が右ムチで鼓舞する。だが、後方のインからロジユニヴァースが迫っていた。残り300メートルでかわされる。左ムチに切り替えて最後の奮起を促す。だが、そこまで。ロジに4馬身突き放され、2着に終わった。 「4コーナーでジョーカプチーノが下がってきた時に、少し気難しさを出した。そこで後続に差を詰められてしまった。もっと差をキープしておきたかったんだが…」。武豊は唇をかんだ。いつ暴発するか分からない気性を懸命になだめた。パドック、返し馬、ゲート。すべて完ぺきだったが、勝負どころにわずかな落とし穴が隠れていた。「折り合いがついて皐月賞とは全く違うレースができたが…。あそこまでいったら勝ちたかった」と悔しそうに語った。 橋口師にとっては22度目のG1