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ブックマーク / dain.cocolog-nifty.com (2)

  • 認知言語学から小説の面白さに迫る『小説の描写と技巧』

    小説の面白さはどこから来るのか? 物語のオリジナリティやキャラクターの深み、謎と驚き、テーマの共感性や描写の豊かさ、文体やスタイルなど、様々だ。 小説の面白さについて、数多くの物語論が著されてきたが、『小説の描写と技巧』(山梨正明、2023)はユニークなアプローチで斬り込んでいる。というのも、これは認知言語学の視点から、小説描写の主観性と客観性に焦点を当てて解説しているからだ。 特に興味深い点は、小説の表現描写が、人間の認知のメカニズムを反映しているという仮説だ。私たちが現実を知覚するように、小説内でも事物が描写されている。 認知言語学から小説の描写を分析する 通常ならメタファー、メトニミーといった修辞的技巧で片づけられてしまう「言葉の綾(あや)」が、ヒトの、「世界の認知の仕方」に沿っているという発想が面白い。これ、やり方を逆にして、認知科学の知見からメタファーをリバースエンジニアリングす

    認知言語学から小説の面白さに迫る『小説の描写と技巧』
  • 人類の歴史とは、ホモセクシャルの歴史である『【図説】ホモセクシャルの世界史』

    読書の魅力は、「世界がそれまでと違って見える」である。世界が変わったのではなく、新しい目を得たのだ。いま見えている世界が唯一絶対だと思いたいなら、は要らない。 なかでも「スゴ」は、読前読後で自分をアップデートするものだ。それまでの常識や固定観念を破壊するだけでなく、意識すらしていなかった部分を認識の明るみに引きずり出してくれる。書は、わたしの中の飼い慣らされた部分を引きずり出してくれたという意味でスゴい(ただし、これをどう扱うかはわたしの問題である)。単にホモをいっぱい集めただと思い、興味位で手を出したら、返り討ちに遭ったようなもの。自分がどんだけステレオタイプでホモを見てきたかを思い知った。 書は、古今東西における男どうしの性愛をまとめたものである。豊富な図版と大量の文献を元に、その美学、愛、官能、技法、因縁、そして運命を、微に入り細を穿ち、精力的に渉猟してゆく。大まかな時系

    人類の歴史とは、ホモセクシャルの歴史である『【図説】ホモセクシャルの世界史』
    roki_a
    roki_a 2015/10/02
    ぜんぶホモセクシャルと略さず書いた方が、罵倒としてのホモという言葉と誤解されなくていいのでは……。それかホモって書いたこと全部ゲイに置き換えるとか。
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