街に出ると、見渡す限りコンクリートの建物ばかり。コンクリートのもとになっているセメントは、製造時に大きな環境負荷がかかり、実に世界のCO2排出の8%を占めている。 そんな中、2019年の世界経済フォーラムでは、日本人が開発したCO2を吸収するコンクリート「CO2-SUICOM」が注目を集めた。 今回は、CO2-SUICOMが開発された経緯と、CO2-SUICOMを使用することによるメリットを解説する。 消費量は水に次いで世界2位政府広報オンラインによると、実はコンクリートは水に次いで世界で2番目に多く消費されている物質と言われている。また経済産業省によると、国内のセメント産業においては、2019年時点で4147万トンものCO2が排出されている。 つまりコンクリートの製造時に排出される二酸化炭素を削減できれば、地球温暖化の抑制に大きな効果を発揮するのだ。 革命的なコンクリートを発明 鹿島建設