13日、イスラエルのテルアビブで開かれた防衛装備品やサイバーセキュリティーに関する技術展示会(坂本一之撮影) イスラエルで中国の接近に警戒感が広がっている。イスラエルが得意とする先端技術の獲得や、巨大経済圏構想「一帯一路」の拠点構築で触手を伸ばしてきたと受け止められた。サイバーセキュリティー技術などの中国への流出に神経をとがらせているほか、後ろ盾であるトランプ米政権が中国通信機器大手の製品締め出しを進めている。 一方で、「チャイナマネー」が経済効果を生むとの期待もあり、イスラエルのネタニヤフ政権は難しいかじ取りを迫られている。 取材に応じたサイバーセキュリティーのベンチャー企業に資金を供給するイスラエル投資会社幹部は「中国との連携は深刻な問題を引き起こす」と指摘。元政府高官も「中国と軍事技術で協力する気はないが、民間主導のサイバー分野は非常に心配だ」と話した。 電力や空港などインフラを管理