武田薬品工業はクリストフ・ウェバー氏が社長になって以降、買収戦略を積極的に推進しているが Kim Kyung-Hoon-REUTERS <明治時代のお雇い外国人も日本人高官より高額な報酬を得ていた。今の日本企業の外国人役員たちも同じ。そして彼らは、拝金主義的で自己利益的な経営者だ> 近年、グローバル化時代への対応ということで、「外国人役員」(現代のお雇い外国人と称する)を登用する企業が増えつつあるようだ。この背景には、外国企業との合弁、外国企業のM&Aなどの事業に外国人役員の方が有能だと日本企業のトップが思っている節があるのかもしれない。 しかし、短期的な利益を追求し、自らの報酬をできるだけ高く獲得しようとする外国人役員が果たして、日本の企業経営や社員のためになっているのか。この疑問を解くことが今回のテーマの出発点である。 かつて、明治維新後の富国強兵政策によって、産業から教育に至るまでの