配列やハッシュなどのオブジェクトをコレクションと呼びます。今回は,コレクション自体の操作方法を押さえた後,他のクラスからコレクションの機能を利用する方法までを紹介します。 以前に学んだ「ブロック」は,元々は複数のオブジェクトの集まり(コレクション)に対する繰り返しを目的として導入された仕組みです。ブロックはコレクションと組み合わせることでより一層機能を発揮します。今回は復習を兼ねてRubyのコレクションとその使い方を学びます。 コレクションとは,いくつかのオブジェクトをまとめて取り扱うための「容器」として振る舞うオブジェクトです。Rubyの標準ライブラリはいくつかのコレクション・クラスを提供しています。代表的なものはArray(配列)とHash(ハッシュまたは連想配列)です。この2つを中心に扱います。 Rubyの配列を操作する Arrayとは元々は「整然と並んだもの」という意味ですが,配列