これまで「和魂漢才」と「和魂洋才」で生きてきた日本人。グローバル化が急速に進む中 で、日本人はあらためて「日本文明とは何か」「日本人とは何か」を問われている。これからの時代を生き抜くために、日本人に求められる教養とは何か――。 宗教学者の山折哲雄氏が、有識者との対談を通して、日本人の教養を探る。 ※ 対談その1:日本の知識人は、なぜ「日本回帰」するのか 「左」の力はなくなったのか? 山折:竹内さんは、読売・吉野作造賞を受賞した『革新幻想の戦後史』の中で、戦後の左翼的雰囲気と、進歩的知識人について描いています。雑誌に連載している段階から、批判もあったと思うのですが、実際はいかがでしたか? 竹内:最初は、左のほうから批判がたくさん来ると思っていましたが、以外となかったですね。ただ、酒の席で悪口を言われていることは、何となくわかりました。特に東大教育学部の流れの人たちが、苦々しく思っていると聞い
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