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ブックマーク / news.yahoo.co.jp/byline/nishikawashinichi (13)

  • 自閉症の科学27:腸内細菌叢を操作して自閉症を改善させる(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース

    ASDの消化管症状2017年Autism Speaksから発表された「自閉症の健康」と題されたレポートを紹介した。その中でASDでは高頻度に慢性の消化管症状が(便秘、下痢)みられ、生活の質が著しく低下することが書かれていたが、「当に困っており、この記事を読んで納得した」と多くのメールをいただいた。 このとき、消化管症状の原因が腸内細菌叢の異常で、治療のために健康人の便を移植する治療が始まっていることも紹介した。もちろんこの治療の主要目的は消化管症状の改善だが、消化管刺激によりASD自体の症状が悪化している可能性も高く、消化管以外の症状を改善できる可能性が期待できる。 この期待を裏付ける2編の論文が今年に入って相次いで発表されたので、自閉症の科学27として簡単に紹介しておくことにした。 ロイテリ菌の力わが国では、多くの企業が乳酸菌やビフィズス菌についてその効能を謳った宣伝を毎日繰り広げてい

    自閉症の科学27:腸内細菌叢を操作して自閉症を改善させる(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース
    ryokusai
    ryokusai 2019/04/14
    「 岡山の乳業会社がロイテリ菌をライセンスして市場に提供していることをアナウンスした新聞広告を見たことがある 」NHKでもあるまいに名前を出さない理由は何だらうな。https://www.ohayo-milk.co.jp/
  • 遺伝子組み換え食物の安全性論争と科学リテラシー(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース

    遺伝子組み換え物(GMO)は危険か?遺伝子組み換え技術なしに、今や生命科学はあり得ないし、話題のクリスパーも、遺伝子治療も遺伝子組み換え技術の応用だ。しかし、私達の生活の最も近いところにあるこの技術は、医学への応用ではなく、農業への応用から生まれるGMOだ。 GMOの危険性については、様々な角度から議論がなされ、多くの国でGMOかどうか表示が義務付けられ消費者が選べるようにしている。ただ、生命科学者として過ごしてきた立場から言うと、外来の遺伝子を導入する組み換え自体が品としての危険性を生み出すとは思わない。 もちろんGMOには多くの問題が伴う。今深刻なのは、殺虫剤グリフォサート耐性のGMO作物が出来た結果、殺虫剤の使用量が増えていることで、例えば米国のホワイトカラーの体内のグリフォサート濃度が上昇していることが報告されている(http://aasj.jp/news/watch/7578

    遺伝子組み換え食物の安全性論争と科学リテラシー(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース
    ryokusai
    ryokusai 2019/01/19
    遺伝子組み換へ植物自体に嫌悪感を持つ人はどうにもならんわな。穢れ思想なのだから。
  • 自閉症の科学10:新しい発想の大規模コホート研究SPARK(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース

    シモンズ財団自閉症スペクトラム(ASD)に関する論文を読んでいて、研究の多くがSimons Foundation(写真は会長のMarilyn Simmons)の助成を受けていることに気づきました。この財団のことは全く知りませんでしたが、Webで調べると、数学者で天才ディーラーと呼ばれたJames SimonsとそのMarilynにより1994年に設立された財団で、Simons氏の専門だった数学やコンピューターサイエンスを中心に基礎科学を支援している財団のようです。2015年の支出が4.3億ドルという規模は、東大の全収入約2000億円と比べて、かなり大きな財団であることがわかります。 中でもASD研究はこの財団が焦点を当てている分野の3の柱の一つになっています。おかげで、財団のホームページの論文のリストを見るだけで、ASDの基礎研究の現状がよく分かるようになっており大変重宝です。この財団

    自閉症の科学10:新しい発想の大規模コホート研究SPARK(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース
    ryokusai
    ryokusai 2018/06/05
    「我が国では、研究のほとんどが公的な資金で行われるため、本当に長期の研究を支え続けるのが難しくなっています。」かういふ長期に亘る研究こそ公的部門が担ふべきと思ふが現実は厳しい。
  • 自閉症の科学2 遺伝的自閉症の治療可能性(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース

    毎月少なくとも一回は「自閉症の科学」というタイトルで、最近の論文を紹介するつもりだったが、2月はこれという論文に出会うことが少なかった。そこで、原因となる遺伝子が特定されている自閉症スペクトラム(ASD)の一つ、FragileX症候群の発症メカニズムと治療可能性を示したマサチューセッツ工科大学からの論文を核に、遺伝子が特定されているASDと遺伝子治療の可能性についてまとめてみた。少し難解とは思うが、我慢して読んでいただきたい。 遺伝子が特定されている自閉症自閉症は、一卵性双生児での発症の一致率が高く、遺伝性があることは間違いがない。しかしこれまで強くASDと関係があることが示された遺伝子は100種類近くに上り、また弱い相関は倍以上の遺伝子で見つかっている。個々の例は、これら何十もの遺伝子の小さな違いが組み合わさって発症に関わっていると考えられる。 私たちの脳の回路の複雑さを考えるとこれは当

    自閉症の科学2 遺伝的自閉症の治療可能性(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース
    ryokusai
    ryokusai 2018/02/25
    治療でASDが治るなら良いことだ。私には間に合はないだらうが。
  • 自閉症の社会性の変化は匂いの回路の変化に起因する?(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース

    匂いは乳児期の最も重要な感覚私たちの社会的判断に匂いは大きな影響力を持っている。「あいつは臭い」というのはいじめの常套句だし、家族の一員の匂いはなんとなくわかるし、嗅いだ時安心する。これは当然と言えば当然で、まだ視覚が完全でない乳児期に経験される脳へのインプットは匂いが中心になる。当然、発達期の脳回路を書き換える経験の中に匂いの占める役割は大きい。実際、発達初期の乳児を口唇期というように、口に触れるものを追いかける口唇反射を私たちは能として持っている。このように最初の脳の書き換えに匂いの役割が大きいとすると、社会的(対人的)行動に異常が見られる自閉症スペクトラム(ASD)は、匂いに対する反応でも違いがあると予想される。 自閉症の匂いへの反応を調べた新しい研究これまでASDの社会性の変化についての研究では、「何を見ているのか?」が調べられることが多く、匂いに対する反応はあまり研究されてこな

    自閉症の社会性の変化は匂いの回路の変化に起因する?(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース
    ryokusai
    ryokusai 2017/12/02
    また気分が塞ぐ話だな。そんなところまで俺らは並の人以下なのか。
  • マウスの話だが、最初の性交渉がその後の社会行動を大きく左右する。(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース

    マウスの社会行動性交渉体験がなくても、マウスの行動は出会った相手に合わせて適切に行われる。この相手に合わせた社会行動にはフェロモンが重要な役割を演じており、フェロモンの情報は、まず鼻鋤骨器官のニューロンで感知され、これらが投射する副嗅球を中継地点として、最終的に脳の底の方にある内側扁桃体で相手についての他の情報と統合され、相手のイメージが形成される。この脳イメージを扁桃体の神経の活動パターンとして解読できるはずだが、脳の奥にある扁桃体の神経活動を連続的に観察することは簡単でなかった。 神経活動のイメージング脳活動というと、多くの方は電気的活動を想像されると思う。もちろん正しい想像だが、この電気活動として検出される活動の背景にはナトリウムやカルシウムのイオンの流れが存在し、神経の興奮を電圧の変化ではなく細胞内に流入してきたカルシウムを指標にして測ることができる。このために開発されたのが、カル

    マウスの話だが、最初の性交渉がその後の社会行動を大きく左右する。(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース
    ryokusai
    ryokusai 2017/11/09
    よくわからんが何やら面白くない見解が示されてゐるらしい。
  • 大麻の青少年への影響(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース

    Yahoo個人ニュースでも、個人の大麻使用について、これまで通り完全禁止を続けるべきか、一部を合法化してもいいのか、様々な意見が述べられている。私の印象では容認意見が多いように思うが、その主な理由として、 1)医療用大麻は多発性硬化症の痛みを始め、様々な神経症状に有効であること、 2)厳しい法的制限はあるものの、大麻の個人使用を許可する国や州が存在し、数が増えていること、 3)犯罪集団による大麻の売買を阻止することができること、 4)他のドラッグと比べ習慣性がなく、タバコやアルコールと比べても「安全性」は高いこと、 などが挙げられている。 一々もっともだが、相対的安全性をその理由に加えるのには待ったをかけたい。大麻の脳への影響についての研究は多い。問題ありという論文が圧倒的に多いが、問題なしという論文も存在する。それぞれを勝手に参照して、安全だ、危険だと議論しても水掛け論で終わる。このよう

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    ryokusai
    ryokusai 2017/02/18
    「目標を達成するため計画をたて、その遂行のために自制し、気持ちを高めるといった高次の行動力が低下する。」私にはもともとない機能だから問題ないわけか。
  • ヒットラーの医学者達(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース

    Hitler's Scientists   英国のジャーナリストJohn Cornwellさんの著書「Hitler’s Scientists」は、ヒットラー政権下のドイツの科学とそれを支えた科学者についてのレポートで、科学者が質的に政権と一体化する宿命を背負っていることを再認識させるだ。このによると、様々な分野の中でも、医師・医学者が最もナチスを熱狂的に支持したようで、ピーク時には驚くことにドイツ医師会員の45%がナチ党員になっている。これは、例えば弁護士会の25%と比べると倍近く、医師達が圧倒的な政権支持基盤を形成していたことがわかる。 このはもちろん、ナチスの原爆開発とハイゼンベルグの果たした役割や、毒ガスの開発とドイツの化学などあらゆる分野にわたるだが、医学出身の私にとってはやはり、当時収容所で行われた人体実験について述べた章が最も印象深く、他人事ではないと深く反省さされた

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    ryokusai
    ryokusai 2017/01/13
    「この計画を理論的に支えたのは、当時ドイツの指導的精神科学者達で、この中に有名な医学者クレッペリンやアルツハイマーも含まれているのを知ると改めて驚く。」何故驚く。進歩主義のひとつの帰結だらうに。
  • ビデオゲームの脳への影響(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース

    学童を持つ今の親にとって、子供がビデオゲーム中毒にならないよう、どうルール設け、それを守らせるのか頭の痛い問題だと推察する。学業に影響ないだろうか?将来の人格が変わるのだろうか?など心配の種は尽きない。 しかし脳研究から見た時ビデオゲームは必ずしも悪い面だけではない。例えば2013年9月には高齢者の認知機能を高めるビデオゲームについての構想がNatureに掲載され(301:97, 2013)、私のNPOのホームページでも取り上げた(http://aasj.jp/news/watch/407)。一方、シンガポールの学童の研究(Pediatrics 127:e319, 2011)や、英国の10歳から15歳の学童についての研究(Pediatrics 134:e716, 2014)は、ビデオゲームで遊ぶ時間が長いと、行動や社会性に悪影響を及ぼすことを示している。 証拠はないが、私もビデオゲームは脳

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    ryokusai
    ryokusai 2016/09/14
    ゲーマー大勝利と思ひきや現実は厳しかつた。
  • 理系教員の男女格差の原因を探る:フランスの事情(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース

    世界フォーラムが毎年発表している男女格差ランキングで、我が国は2015年101位という有様だが、女性進出先進ヨーロッパの中でもフランス、イタリアは、それぞれ、57位、80位と決して褒められたものではない。この状況を改善する対策を講じるためには、様々な領域で綿密な調査を行い、男女格差(ジェンダーギャップ)が生じる原因を特定する必要がある。 今日、紹介するフランスのパリ経済大学からの論文は、フランスならではの方法で大学理科系の教員数の男女格差が生じる原因について迫った研究で、7月29日号の「Science」に掲載された。タイトルは「Teaching accreditation exams reveal grading biases favor women in male-dominated disciplines in France(教員資格認定試験の検討から、フランスで男性優位の領域ほど女性

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    ryokusai
    ryokusai 2016/08/10
    まづ目指す女性の数自体を増やさないと駄目といふ話。安易な近道などないものだ。
  • 触覚障害と自閉症(心と体を結ぶ糸が切れたら:7月14日号Cell掲載論文紹介)(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース

    昨日(論文を読んで心と体について考えた)、医学において「心」と「体」を切り離すことが当は難しいこと、そして逆に「心」を体から切り離して考える人工知能研究の問題を指摘した。参照した論文が他愛ない論文で、大上段の議論のためには少し物足りなかったと思うが、全ては今日、紹介するハーバード大学からの画期的な論文のための伏線だったと理解してほしい。 AASJチャンネルでの勉強会   さて、明日(6月25日午後2時)私たちのAASJチャンネルで、MECP2重複症のお子さんを持つお母さんとこの病気の勉強会を行い、ニコニコ動画で放送する予定だ(AASJチャンネルをぜひ見てください)。この病気は2005年に初めて特定された新しい病気で、MECP2遺伝子の重複が原因だ。患者さんの家族だけでなく、医学を勉強している学生さんにも2時からの放送を是非見てほしいと思うが、この番組について今日宣伝記事を書くため、MEC

    触覚障害と自閉症(心と体を結ぶ糸が切れたら:7月14日号Cell掲載論文紹介)(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース
    ryokusai
    ryokusai 2016/06/24
    既に成人した私には手遅れだが、次世代のために進展してほしいものだ。
  • イスラム国の活動をネット投稿から分析する(論文紹介)(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース

    あらゆることが手続きさえ踏めば科学論文の対象になる。国家の行動や盛衰は来、歴史学の対象だったが、その行動の背景を科学的に分析することができれば、科学研究の対象に当然なりうる。 6月17日このサイトで、アメリカ科学振興協会が発行するトップジャーナル「サイエンス」が、従来人文系学問として分類してきた問題に科学の光を当てようとする研究を強く後押ししていることについて述べたが、今日のイスラム国(ISIS)についての論文もその方針の表れだろう。 シリア・イラクでのイスラム国は往時の勢いにも陰りが見えてきたが、パリ、ブリュッセルと立て続けにテロ攻撃を繰り返し、存在感を示している。イスラム国の特徴の一つが、SNSや動画投稿サイトを戦闘員のリクルートやプロパガンダに最大限に利用していることで、2013年発足の組織が急速に成長できた要因の一つとなっている。しかしSNSを多用することは活動や支持者の情報を公

    イスラム国の活動をネット投稿から分析する(論文紹介)(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース
    ryokusai
    ryokusai 2016/06/19
    「とすると、この数理モデルが一番役に立つのは、自然発生的な一般市民の抗議行動の予測ということになる。」為政者にとつて有用な技術を被治者は自らの安全のために容認し歓迎すべきか。
  • 北朝鮮の科学者が、米国・英国・中国の科学者と共同で白頭山火山活動について論文を発表した(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース

    ryokusai
    ryokusai 2016/04/28
    かといつて火山活動が不安だから金王朝を潰さうといふわけにもいかないだらうしな。
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