野田首相は26日の衆院本会議で、尖閣諸島(沖縄県石垣市)付近で中国船舶が領海を侵犯する事例が相次いでいることについて、「尖閣諸島を含め、我が国の領土領海で周辺国による不法行為が発生した場合、必要に応じて自衛隊を用いることも含め、政府全体で毅然(きぜん)として対応することになる」と述べた。 自衛隊投入の可能性に言及することで、中国側をけん制したものとみられる。 尖閣諸島付近の海域では、今月11~12日、中国の漁業監視船3隻が相次いで日本領海を侵犯したほか、今年3月にも中国巡視船が日本の領海に入る事案が起きている。