初学者向けではない語学教育(というよりは、外国語でテクストを読むための訓練)について知るどころかガチャガチャやる必要が出たので、過去に電子化しておきながらまだ読んでいなかったものをいろいろ読んでいます。 ちょうど午前中には朱牟田夏雄『英文をいかに読むか』(文建書房、1959年)を読んでいました。私が持っているのは昔の版ですが、2019年に新装復刊されているようです。 往年の東大教員が書いた英文解釈のための参考書という体の書物ですが、これはなかなかよいものです。第一編にあたる「総論」だけでもおおいに勉強になりますが、なにせ第二編「演習」が実に豊富です。 自分は英語を読める(そしてこれ以上能力を向上させる必要はない)と思い込んでいる大人や、少し発展的なことをやりたい受験生には向いている本と言えるかもしれません。 英語に限らず外国語を「できる」ということには様々な外延があります。が、その言語で書