-10%なら取り返しは容易である。しかし-50%まで落ちると、資産を2倍にしなければ元に戻らない。 これは単なる算数の問題ではなく、実運用上次のような帰結を持つ。 深いDDからの回復には時間がかかり、その間に戦略の優位性自体が失われるリスクがある 運用者のメンタルが先に折れ、戦略を途中で止めてしまう レバレッジ戦略では、DDが証拠金維持率に直結し、強制決済リスクが発生する 複利の観点では、深いDDは複利効果そのものを大きく毀損する 実務ではボラティリティ、最大DD、Expected Shortfall(ES/CVaR)を補完的に用いるが、投資家の痛みと資本毀損の観点では最大DDの比重が大きいことが多い。ボラティリティは「どれだけ揺れたか」を示すが、最大DDは「どれだけ構造的ダメージを受けたか」を示し、ESは「平均的にどれだけ尾部で失うか」を示す。3つは役割が異なる。 4. 実務制約:理論だ

